「もうムリだ」自分を殺そうとした少年が自分の「好き」を見つけるまで

#不登校#行き渋り#通信制高校

「小学校からガマンし続けきたけど、本当はずっと苦しかった――」。高校1年生のときに約半年間の不登校を経験し、現在は通信制高校に通う新舘徹大(しんたち・てった)さん(17歳)。一時は死を考えたという当時の心境と、そこから約1年経った現在の思いを聞きました(聞き手・編集/茂手木りょうが、藤森優香)※写真は新舘徹大さん

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 高校1年の秋、僕は自殺を試みました。「もうムリだ」。それが素直な感情でした。 思えばこれまでずっと、ガマンを続けてきた人生でした。小学生のころから親や先生の言うことを素直に聞くいわゆる「優等生タイプ」。問題を起こすような行動はしたことがありませんでした。

 小学5年生のときにクラスが荒れ、同級生を誰も止めることができず、学級崩壊寸前の状態になったことがありました。そのときも、できるだけ先生の言うことを聞こうと努力していました。

 中学では、近所に住んでいた仲のいい友だちと写真部に入部。はじめは楽しくすごしていたのですが、ちょっとしたことで仲が悪くなってしまいました。それ以来、その友人が中心となって集団でからかわれたり、無視をされたりするようになりました。

 その友人と距離を置こうとしたのですが、部活もいっしょだし家も近所だということで、どうしても顔を合わせる機会が多いんです。逃げられないんですね。「明日学校へ行きたくないな」と思うこともありましたが、とてもじゃないけれど「休みたい」と親に言えるような雰囲気ではありませんでした。

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