「自分を責めるのは終わりに」元不登校が「9月1日」以降を生きる子どもに伝えたいこと

 「不登校なんて毎日が夏休みだろ」。自身の不登校中、クラスメートからそんなイヤミを言われたというボビンさん(28歳)。しかしボビンさんは、夏休みは自分にとって「日常を生き抜くために必要な休息期間」だったと言います。そして、今苦しんでいる不登校の子に「どうか、毎日が夏休みのような日々をすごして」と語りかけます。

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 最近、出勤のため電車に乗ると、小学生ぐらいの子どもとその母親らしき人が乗車しているのを見かけます。「そうか今は夏休みか」と納得してぼーっと車内広告に目をやるのですが、私には「夏休み」という言葉に付随してよみがえってくる不登校時代の記憶と後悔があります。

 中学生の不登校時代、私は塾通いをしていたのですが、そこには同じ学校の同じクラス、つまり私が不登校であることを知っている同級生たちも通っていました。彼らは私の座っている席の近くを通るときに「不登校の奴には夏休みとそれ以外のちがいなんてないからな」なんてことを言うんです。要するに「不登校なんて毎日が夏休みだろ」と言いたいのでしょう。

 しかし彼らの言っていたことは的を射てはいません。不登校の人間にとっても、夏休みは重要な期間なんです。

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