環境を変えることは「逃げ」ではなく、次への一歩にもなり得る
今回の執筆者m.k.さんは「高校1年生で学校を中退したが、おかげで新しい一歩を踏み出せた」という。環境を変えるまでの葛藤と、その後を書いていただいた。
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私が自分の不登校経験をふり返り思うのは、環境を変えることは「逃げではなく、次への一歩になりえる」ということです。
私は高校1年生の冬に高校を中退しました。理由は学校の勉強についていけなくなったからです。苦手科目である数学や化学がちんぷんかんぷんになったことをきっかけに、徐々に全科目の授業についていけなくなりました。
中学までは勉強についていけていたので、私はどんどん自信を無くしていきました。授業に追いつこうと努力もしましたが、一度開いた差は埋められず、クラスメイトから遅れていくばかり……。そのまま2学期の試験で赤点を取ったことが決定打となり、私は学校へ行けなくなりました。
不登校になったあとは、「勉強の遅れを取り戻したい」とは思うものの、どこから手をつけたらいいのかわからず、何も行動することができませんでした。学校へ行かなくなったことで、自分の将来が見えなくなり、絶望感も増していきました。