小6の私の心に突き刺さったのは、担任からの思いがけない言葉

#不登校#行き渋り#いじめ

 今回の執筆者、富良野しおんさんは「小学校6年生のとき、先生に言われた言葉が苦しかった」という。当時の思いを書いていただいた。

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 小学6年生のとき、私はクラスメイトからいじめを受けていた。悪口や無視など、いろいろなことをされたが、私を責める言葉ばかりが書かれた手紙を自分の席に貼られることが一番つらかった。手紙に書かれている言葉もさることながら、ほかのクラスメイトに手紙の存在を知られることが、とにかく私はイヤだったのだ。「ああ、この子また手紙書かれている」とまわりから冷ややかに見られているかもしれないと思うと、恥ずかしくて、しかたなかった。

家に来ることに

 だから、クラスメイトにも先生にもバレないように、手紙が置かれているのを見つけたら、すぐに自分の机のなかに隠すようにしていた。しかし、結局私はいじめに耐え切れず、夏休み明けに不登校になった。

不登校になって2カ月ほど経つと、担任の先生が今後の話をするため自宅に来ることになった。先生が来る日の前日、そのときすでにクラスメイトからの手紙の存在を知っていた両親からは「先生に手紙のことも話してみるね」と言われていた。両親の言葉を聞きながら、「先生は手紙の存在も、いじめのことも何も知らないだろうから、話してもあまり意味ないだろうな」と私は心でぼんやりと思った。

 しかし、そう思った直後、いじめの事実を知って先生がなんと言うのか聞いてみたい気持ちが私のなかで膨らみ始めた。「もしかしたら、事実を知ったら先生はいじめていたクラスメイトのことを叱ってくれるかもしれない。そうしたら、私の心の傷も少しは癒えるかもしれない」と淡い期待を抱いたのだ。

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