他人の目がずっと怖かった。不登校を経験した私が今思うこと
#不登校#行き渋り
小6でいじめからの不登校を経験した、富良野しおんさん。不登校中に考えたのは、他人の目を気にする意味だったという。当時の思いや今の考えを執筆いただいた(写真はイメージ画像です)。
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幼いころ、私はまわりの人からの視線に怯えていた。まわりから自分がどう見られているのかが気になって、怖くてしかたなかったのだ。
とくに学校では、神経をとがらせた。クラスメイトの顔色をつねに気にしながら、相手を不快にさせないよう行動していたのだ。クラスで何かを決めるときはまわりの意見に合わせたし、音楽の授業で誰かとやりたい楽器が被ったら譲ったりしていた。
今思うと必要以上に他人を優先していたように思う。そんなふうにまわりからの評価を気にしながら、私は生きてきた。
しかし、今は相手を気づかうことはあっても、他人からの評価を気にすることはなくなった。相手の顔色をうかがって、自分の言葉を飲み込んだり、行動を変えたりすることもない。私の変化の根っこには、不登校経験がある。あのとき感じた疑問と経験が今の私の一部をつくっていると思うのだ。
クラスメイトからのいじめをきっかけに、私は小学6年生の夏休み明けに学校へ行けなくなった。