「不登校で人生が終わった」と思っていた私が経験してきたこと
#不登校#行き渋り
今回執筆したハヤトさんは、「不登校になって人生が終わったと思っていたけれど、そうではなかった」と言う。当時から今にいたる経緯や思いを書いていただいた。
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私は、中学で不登校になったとき「自分の人生は終わった」と思っていました。しかし、不登校になったからといって、私の人生は終わりませんでした。そして、不登校から生きながらえた先で、私は体罰や友人の自死を経験しました。
中学3年生のゴールデンウイーク明けから、私は学校へ行けなくなりました。部活動で初めて副部長になり、責任の大きさに耐え切れなくなったこと。高校受験という未経験のプレッシャーに飲み込まれたこと。そして、新しいクラスにまったくなじめなかったことなど、不登校になった理由はいくつかあります。
当時はそれらの苦痛が合わさったことで憂鬱になり、何もかもが手につかなくなりました。両親の「勉強して『よい高校』へ行くべき」という期待に応えられない自分にも大きく失望しました。
学校へ行かず、自分の部屋で日々、もんもんとすごしながら「私は何もできない。思い描いていた、よい高校への進路もなくなった。不登校になって、私の人生終わったんだ」と心の底から思っていました。