「死のうとしたけど生きたかった」いじめにより不登校した女性が語る「生きることの意味」

「いじめのせいで、自分の人生は壊された」。ライターのゆゆさん(32歳)は苦しかった学生時代をそうふり返る。しかし、今は毎日をおだやかに生きることができているという。ご自身の半生を書いていただいた(※写真はゆゆさんが撮影した花)。

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本当は不登校になんかなりたくなかった。勉強もしたかったし、友だちといっしょに遊びたかった。受験勉強をして、高校へ行きたかった。でも、中学2年生、転校した初日から、悪意のあるいじめのせいで、自分の人生は壊された。

 下駄箱の靴は隠されて、机のメモ帳は盗まれる。授業中は消しゴムのクズを投げられる。苦しかった。自分が居なくていいように感じた。自分は居ても居なくてもいいんだ、と思ったら、死んでもいいような気がした。いじめられて人権を踏みにじられて、学校の先生も私を責めた。学校に居場所はなくて、逃げる場所もなかった。部活でもいじめられ、帰ったらぐったり。何もできなかった。

憎しみしかない  

 夏休み明けから私は学校へ行けなくなった。自分は居なくてもよくて、誰も守ってくれなかった。自分がなぜいじめを受けて、なんでいじめている人たちはあんなにひどいことができるのか。ぜんぜんわからなかった。私が苦しい思いをして、なんでいじめた人たちはふつうに学校に通っているんだろう? おかしくないか? 復讐を考えたこともあった。怒りがあった。ガマンをし続けて、自分だけが損している。生きているのがバカらしかった。学校に通えなくて、私の人生は詰んだと思ったし、いじめた人たちへの憎しみしかなかった。

 精神科の薬は合わない。ずっと症状がきつくて吐いていた。

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