学校の代わりになる場所を4年間、探し続けた末に私が求めたこと
#不登校#行き渋り
今回執筆いただいたのは、木原ゆいさん。木原さんは不登校になってから4年間、「学校の代わりになる場所」を探し続けたという。当時の思いを書いていただいた。
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私が不登校になったのは、小学1年生のころ。なぜ不登校になったのか、はっきりとした理由は思い出せない。
ただ何事にも敏感な気質を持つ私は、学校の集団生活に耐えきれなくなり、しだいに学校へ行きしぶるようになった。朝になっても布団から起き上がれず、玄関からは足が一歩も進まない。
「学校へ行かなけなければ」と、頭ではわかっているのに、身体がまったく動いてくれなくなった。
母に付き添ってもらいながら登校を試みたこともあったが、学校に近づけば近づくほど心が重たくなり、いつも通学路の途中で足が止まって、結局は家に引き返えした。
何日経っても「学校へ行けない」という結果は変わらず、私はどんどん学校から遠ざかり、不登校になった。
しかし、学校へ行かなくなっても、私の苦しい日々は終わらなかった。学校へ行かなくなってから半年が経ったころ、母は私を外に連れ出すことが多くなった。