
必見!【高卒認定vs通信制転校】中退後の「次の一手」を徹底解説【不登校回復期】
高校生のお子さんが不登校になったり、中退を考えたりすると、親御さんは今後の進路について悩まれることでしょう。
「高校卒業資格は、取っておいた方がいいの?」
「高卒認定試験と通信制高校、どっちがいいの?」
この記事では、高卒認定試験と通信制高校の違いや、それぞれのメリット・注意点を詳しく解説し、お子さんの状況に合った選択肢を見つけるためのヒントをお伝えします。
【不登校回復とは】
不登校は、前兆期→進行期→混乱期→回復期という経過を辿ることがよくあります。回復期とは、「不登校状態ではあるものの、心理的状態が改善され、心的エネルギーが溜まりだし、一人での外出が自由になってくる期間」のことです。この記事は、主にこの時期のお子さんがいる保護者さんのための内容です。もちろん、それ以外の時期の方にもお役立ていただけます。不登校回復期の記事一覧はこちら
【サポート団体を利用しましょう】
不登校のお子さんのことを、保護者だけで対応する必要はありません。不登校のサポート団体を適切に利用することで、お子さんも保護者さまも、「次の一歩」に進みやすくなります。サポート団体の探し方は、こちらの記事をご覧ください。
目次
1. 高卒認定試験とは?
まずは、高卒認定試験の概要をお伝えします。
高卒認定試験の概要
高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)は、文部科学省が実施している試験です。合格すると「高等学校を卒業した人と同等以上の学力がある」と認められます。
この資格があれば、大学や専門学校の受験資格を得ることができます。また、「高卒資格」が必要な一部の資格試験や公務員試験なども受験可能になります。
民間企業での就職においても、高卒と同等とみなされることがあります。
高卒認定試験のメリット
高卒認定資格のメリットは、次のとおりです。
試験内容は「比較的」カンタン
- 高卒認定試験の試験範囲は、高校1年生の部分です。また、合格ラインは100点満点中の40点程度と言われています。
何度でもチャレンジできる
- 高卒認定試験は、何度でも受けることができます。年に2回実施されているので、複数回に分けて全科目(最大9科目、最低1科目)の合格を目指すことができます。
取得単位に応じて、受験科目を減らせる
- 高校で各科目の単位を取得している場合、高卒認定試験で受験する必要のある科目が減っていきます。ただし、最低1科目は合格する必要があります。
短期間で資格取得も可能
- 上記3つから、高卒認定試験の合格は、しっかり対策をすれば最短で半年~1年程度で合格を目指せます。比較的早く次のステップへ進むことができます。
学校に所属・通学する必要がない
- 高卒認定資格は、試験に合格すれば取得できます。どこかに通学して学ぶ必要がなく、自分のペースで学習できるので、体調やメンタルの状態に合わせやすいです。高卒認定資格の対策を行う塾もあります。
費用が安い
- 独学の場合、受験料と参考書代だけで済みます。受験料は、科目数に応じて4,500円、6,500円、8,500円の3パターンです。金銭的な負担が少ないのが魅力です。ただし、対策塾を利用する場合は費用がかかります。
大学・専門学校受験の選択肢が広がる
- 合格すれば、大学・短大・専門学校(、一部の公務員試験、一部の資格試験、一部の民間の就職試験)の受験資格が得られます。特に進学については、高校卒業と同等の進路が選べます。
高校に在籍していてもチャレンジ可能
- 高卒認定試験は、高校に在学している人も受験可能です。不登校であっても、高校卒業と高卒認定資格合格の、両方を目指すことができます。
高卒認定試験の注意点
高卒認定試験の注意点は、次のとおりです。