
【不登校進行期】【不登校の反抗期】子どもとの適切な距離を保つコミュニケーション術【不登校の知恵袋】
お子さんの不登校について、心痛の日々を送られていることと思います。
特に、不登校が進行し、お子さんの感情の波が激しくなっていると、どのように接すればよいか戸惑うことも多いのではないでしょうか。
「一体、この子はこれからどうなってしまうんだろう…」
「私の育て方が悪かったのだろうか…」
そんな不安が頭をよぎることもあるかもしれません。しかし、どうかご自身を責めないでください。不登校は、どんな家庭でも、どんなお子さんでもなりえます。
そして、「反抗的な態度」は、お子さん自身が、今、心の中で葛藤して苦しんでいるサインなのです。
この記事では、不登校進行期にあるお子さんの「反抗的な言動」に戸惑う保護者に向けて、感情的な対立を避けつつ信頼を育むコミュニケーション術を、具体的なノウハウとともにご紹介します。
【不登校進行期とは】
不登校は、前兆期→進行期→混乱期→回復期という経過を辿ることがよくあります。進行期とは、不登校が始まり、心理的な落ち込みが激しくなり、やがてその状態が固定化されるまでの期間のことです。この記事は、主にこの時期のお子さんがいる保護者さんのための内容です。もちろん、それ以外の時期の方にもお役立ていただけます。不登校進行期の記事一覧はこちら
【サポート団体を利用しましょう】
不登校のお子さんのことを、保護者だけで対応する必要はありません。不登校のサポート団体を適切に利用することで、お子さんも保護者さまも、「次の一歩」に進みやすくなります。サポート団体の探し方は、こちらの記事をご覧ください。
目次
なぜ、反抗期のような態度が見られるのか
不登校が進行する中で見られるお子さんの反抗的な態度は、親御さんへのへの当てつけとは限りません。むしろ、以下のような複雑な感情が絡み合って表面化していると考えられます。
- 自己嫌悪感や無力感
- 罪悪感
- 孤立感
- 葛藤
- SOSのサイン
これらの感情が、時に攻撃的な言葉や無視といった形で表れることがあります。これはお子さんなりの精一杯の表現方法なのかもしれません。
たとえば、 次のようなパターンがあります。
「放っておいてよ!」
→(本当は)「でも、完全に無視されたら寂しい」
「うざい、何もわかってないくせに!」
→(本当は)「わかってほしい、でも怖い」
「もう何もしたくない!」
→(本当は)「助けてほしい、でも期待するのが怖い」
適切な距離感を保つための3つのポイント
反抗的に見えるお子さんには、適切な距離感で接することが重要です。
1. 「近すぎず、離れすぎず」の視点を持つ
親子の距離が近すぎると、お子さんは監視されているように感じ、自分の気持ちを開けなくなります。
逆に離れすぎると、見捨てられたように感じ、孤独感を深めます。
お子さんの様子を注意深く観察しながら、そっと寄り添う姿勢が大切です。