
【不登校回復期】元気になってきた子どもに、親が頑張りすぎないためのヒント【不登校の知恵袋】
不登校の回復期。子どもの少しずつ表情が明るくなり、外出や会話が増えてきた——この時期は、親にとって喜びがある一方で、新しい緊張が生まれる時期でもあります。
「このチャンスを逃したくない」「今こそ立て直さなければ」と、気づかぬうちにアクセルを踏みすぎることがあるのです。
この記事では、不登校回復期のお子さんに寄り添いながら、親自身が心身ともに燃え尽きずに過ごすための頑張りすぎないヒントをお伝えします。
【不登校回復期とは】
不登校は、前兆期→進行期→混乱期→回復期という経過を辿ることがよくあります。回復期とは、「不登校状態ではあるものの、心理的状態が改善され、心的エネルギーが溜まりだし、一人での外出が自由になってくる期間」のことです。この記事は、主にこの時期のお子さんがいる保護者さんのための内容です。もちろん、それ以外の時期の方にもお役立ていただけます。不登校回復期の記事一覧はこちら
【サポート団体を利用しましょう】
不登校のお子さんのことを、保護者だけで対応する必要はありません。不登校のサポート団体を適切に利用することで、お子さんも保護者さまも、「次の一歩」に進みやすくなります。サポート団体の探し方は、こちらの記事をご覧ください。
目次
「また頑張らなきゃ」と感じるときに起きていること
お子さんの変化を感じ取った瞬間、親の心には自然と「今度こそ」という期待が生まれます。
しかし、回復期の子どもはまだ、エネルギーを貯めている途中段階。親が「学校」「勉強」「進路」といった目標を一気に提示すると、子どもは親の期待を満たす課題として受け取ります。
その結果、「また期待に応えられないかもしれない」と感じ、再び疲れていくことも。親の「よかれと思って」の言葉が、子どもの自発的なエネルギーの芽を摘むことがあるのです。
「頑張らない」とは、放任ではなく余白を持つこと
「頑張らない」というと、何もしないことのように聞こえるかもしれません。けれども本来は、子どものペースに余白を残すことを意味します。