「不登校で、苦手科目が多すぎる…」でも大丈夫!どんどん変われる学習法とは!?
「お子さんの得意科目は何ですか?」とお尋ねすると、「ぜんぶ苦手なんです」とおっしゃる親御さんは、少なからずいらっしゃいます。
- 「小学生のときは算数が好きだったんです。でも、不登校になって勉強から離れているうちに、ぜんぶ苦手になっちゃって…」
- 「そもそも、(不登校になる前から)あまり勉強が好きじゃないんです」
- 「本はよく読むけれど、テストになるとどの教科も点が取れなかったんです」
今回は、こうしたお悩みへの解決策をご紹介させていただきます。
「苦手科目が多すぎる…」そんな状況を脱出するには
不登校で学校の授業にずっと出ていないお子さんは、「どの科目も苦手」になりがちです。
そんなお子さんの親御さんからよくお聞きするお悩みは、次のようなものです。
- 「理科も社会もふくめて勉強の後れを取り戻したい。でも、5教科を底上げで勉強するにはどうすればいいでしょうか?」
- 「受験生で、受験まで半年もないんです。ぜんぶ苦手なんですが、今から5教科(3教科)を受験レベルに上げるにはどうすればいいでしょうか?」
このようなあせりと不安の状況にある方におすすめの考え方の一つに、まずは「いきなりすべてをマスターしようとしない」があります。
その上で、「1科目からの巻き込み学習法」という方法があります。
成功体験を味方につけて!1科目からの巻き込み学習法
苦手科目が多いお子さんが、いきなり英・数・国・理・社すべての勉強を始めようとすると、たくさんの「やらなきゃいけないこと」「わからないこと」におしつぶされる可能性があります。
不登校で勉強から離れていたのならなおさらです。
「勉強しはじめたけど、やっぱり自分にはムリだ」と挫折するかもしれません。
まずは、1科目だけ選んで、集中的に勉強してみることをオススメします。
比較的イヤではない科目を1つだけ勉強するのであれば、お子さんも勉強を始めやすいし、続けやすいでしょう。
1科目だけ集中して勉強し、その科目の成績を上げていく。
その科目以外のことは考えなくてもいいから、その科目だけは毎日やってみる。
そうやって成績が上がると、お子さんは「自分はやればできるんだ」という感覚をつかむことができます。
この「やればできる」という成功体験が、この方法の目的です。
今は「できるかどうかわからない」「自分にはムリだ」となっているお子さんも、「やればできる」思考にかわることで、自信がついてきます。
自信がつくと、ほかの科目も勉強してみようかなという気持ちになります。
ほかの科目もできるようになると、さらに自信がついて、別の科目もできるような気持ちになる。
このような好循環を生み出すのが「1科目からの巻き込み学習法」です。
受験まであまり時間のない受験生は、「1か月だけ(1週間だけ)、1科目に集中してみる」ことを試してみてください。
受験までの残り時間に合わせて、集中してみる期間を設定するといいでしょう。
まとめ
勉強ができるようになるために、「やればできる」体験はとても効果的です。
「苦手科目が多すぎる」というお悩みをお持ちのお子さんには、ぜひこの方法をおすすめしてみてください。
ただ、一方で、「巻き込み学習法」が合わないお子さんもいらっしゃいます。
たとえば、一つのことに集中することが難しいお子さんです。
受験などが迫っていて、焦りの多いお子さんも、複数教科に手を付けることで心理的な安心感を得られて勉強がはかどることがあります。
「巻き込み学習法」が適しているのか、それとも、複数教科に手を付けた方がいいかはお子様によって異なります。
ぜひ、今回の学習法を参考に、お子さんにはどんな学習法が合っているのか考えてみてください。
その上で、お子さんの反応を見ながら最適な方法で勉強を進めていただければと思います。
不登校オンラインでは、今後も役に立つ学習法をご紹介していきますので、お楽しみに!
※ただしお子さん(の勉強)のことを、親御さんだけで対応する必要はありません。不登校の親子(の勉強)をサポートする団体はたくさんありますので、そういうところもぜひ探してみてください。