人間には変えられるものと変えられないものがある

#不登校#行き渋り

少し前の話だが、ある卒業生が急に訪ねてきた。

「怖くて死にきれなかった」
自殺を思い止まって、その足で1年ぶりにキズキを訪ねてくれた。椅子に座るとすぐに、ただひたすら涙を流していた。
30分ほど経って、ようやく状況を話してくれた。

大学でもアルバイトでもうまくいかず、「自分は普通になりたいだけなのに」と悩んでいた。
だから「僕なんて、普通の人より5年も遅れて働き始めたよ。」と僕自身の話をした。
子どもの頃の話、会社を4ヶ月で辞めて引きこもっていた頃の話、そして経営者になっても人間関係で問題を起こしてばかりで悩んでいると話をした。未だに普通には生きられない・・・と。

「安田さんは、人生焦りませんか?」
と最後に聞いてきた。
「人生に遅れた分、90歳ぐらいまで働けるように筋トレしてる」
と真面目に話したら、最後は笑って帰ってくれた。

人間には、変えられるものと変えられないものがある。
顔や身長と同じように、自分の発達特性や感受性を変えることも難しい。だから変えられるものにフォーカスを当てて、自分なりの生き方を探していくしかない。
キズキとして「学習」や「受験」以外のサポートももっと力を入れたいと改めて思った。

【この記事は、2018/3/18に公開されたものです】

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