将来を考えると焦りがちな子どもの勉強。その前に向き合うべき心構えとは

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 不登校や高校中退者を対象とした学習塾「河合塾COSMO」。そのCOSMOで10年以上にわたり、子どものサポートをしてきたのが高岡利州さん。休校の余波で「勉強の遅れ」に対する心配の声が広がるなか、勉強について親がどう考えたらよいかをうかがった。(本紙編集長・石井志昂)

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――3カ月に及んだ休校とその余波を受けて、この間、「勉強の遅れ」を心配する声をたくさん聴いてきました。高岡さんは現状をどう考えていますか?

 勉強の遅れを心配する保護者の声を私も聞きますし、私自身も一人の親ですからお気持ちもわかりますが、結論から言えば「不安にかられてもしかたがない」と考えています。

 そもそも、子どもの学習環境を考えても、親が不安になってもいいことは一つもありません。「子供・若者白書」(内閣府発行)によれば、半数以上の子どもが自分を否定的に捉えています。

 その子どもたちに、親が不安や焦燥感から「勉強しなさい」「将来のためになるんだから!」などと急かしてしまうのは逆効果だと言えます。

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