「他人を気にする時間はもったいない」SNS総フォロワー数160万人超えのひかりんちょさんが今つらい若者に伝えたいこと
タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩みに向き合ってきたひかりんちょさん。「他人の目よりも、自分自身を大事にしよう」と伝え続ける姿勢は、若者から大きな支持を集めています。そんなひかりんちょさんは、中学時代、不登校を経験しました。ご自身の体験や、今ふり返って思うことなどを、等身大の言葉で語っていただきました。(写真はひかりんちょさん)
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――ひかりんちょさんのもとには10代の若者からたくさんの相談が寄せられていますね。相談内容としては、「周囲と自分を比べて自信をなくしている」という声が多いように感じます。
「みんなみたいにうまくやれない」とか、「みんなのようにできない私なんて、いないほうがいい」という悩みはとても多いですね。良くも悪くもSNSが普及しすぎて、自分と比べる対象が増えているからだと思います。
SNSで同年代と比較してしまう
とくに最近は、「インスタグラム」のストーリー機能や「BeReal」(1日1回の通知に合わせて、その瞬間の写真を撮ってシェアするアプリ)みたいに、「今」を共有するアプリが流行っていますよね。たくさんの子たちが、みんなで制服姿で撮った動画をリアルタイムで投稿しています。不登校の子がそれを見るのは、やっぱりキツいと思いますよ。「自分は学校へ行けなくて家にいるけど、今この瞬間、ほかの人はこんなにキラキラしてるんだ」って、落ち込むのも無理はないと思います。
もちろん、一時的にでもSNSを断ち切れるなら、それもいいと思います。でも、不登校の子にとっての情報源はSNSだけだから、どうしても気になっちゃいますよね。それに、他人と自分を比べないことなんて、根本的には無理だと思うんです。私だって、つい比べちゃうことはありますから。でも、つらいときは、他人と自分を比べるんじゃなくて、過去の自分と今の自分を比べたらどうかな、と思うんです。昔より成長できていると思ったら自分を癒やしてあげたり、足りないと思ったら自分で納得できるようにレベルアップを目指したり。そう考えたら、すこし楽になれるんじゃないかなって。重たく受けとめすぎない、ということも大事ですね。
そもそも、学校という集団だけがすべてではないと私は思っています。学校で友だちができなければほかの場所でつくればいいし、学校へ行かない時間に自分の得意なことを伸ばすことだってできるし。「学校なんかに魂を捧げなくても全然大丈夫」っていうのは伝えたいですね。
――ご自身も中学2年生から3年生にかけて不登校をされていたとうかがいました。当時のことを教えていただけますか?