「家が楽だから学校へ行かなくなる」はまちがい フリースクール代表が解説する「休憩」の大切さとは
「家が楽だから、子どもが学校へ行かなくなるんだよ」。わが子の不登校の話をした際、そんな言葉を投げかけられた経験はありませんか?「子どものためと思っていたけれど甘やかしすぎたかもしれない」と悩む親に対し、土橋優平さんは「甘やかしてよい」と語ります。土橋優平さんが解説する子どもに必要な「休憩」の大切さとは。(連載「出張版お母さんのほけんしつ」第35回・写真は土橋優平さん)
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先日、ある相談を受けました。わが子の不登校を周囲に話したところ、「家が安心できる場所だから、子どもが学校へ行かなくなるんだ」と言われたというのです。その親御さんは「私が子どものために、と思ってしてきたことはまちがっていたのかと自信を失いそうです」と悩まれていました。
誤解を恐れず言うならば、家では甘やかしすぎなくらい、甘やかしてもよいと私は考えています。ありのままの自分を受けいれてもらえると子どもが感じられる家庭環境を用意してあげることが、不登校に関係なく、すべての子どもに重要なことだと思います。今回はその理由についてお話します。
不登校の子どもからは「自分の意思が反映されない学校の文化が苦手」、「自由がなく、細かく決められたルールのなかですごすことに疲れた」という声をよく聞きます。 そもそも、1人の先生が30人の子どもたちを見ながら、膨大なカリキュラムを期間内にこなさなければいけない現状を考えると、管理的になってしまうことは避けられません。こういう話をすると、「学校はガマンを学ぶところだ」という声が聞こえてきます。たしかに、人間が成長するうえで、ストレスは必要です。合鴨農法で育つ稲も、合鴨がエサを食べる過程で稲の根の部分をつつくことで、もっと強くならねばと根が鍛えられ、よりおいしい稲ができると聞きます。人間も同様です。
しかし、ストレスを受けるときに必要なのが「休憩」です。
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