手取り足取りでもダメだった 不登校だった俺と高校教師の攻防②
#不登校#行き渋り#体育#英語#高校不登校#高校教師
不登校の高校時代、古川寛太さんは何人もの教師たちと向き合います。今回は、1年生から3年生まで続けて古川さんの担当だった、英語教師と体育教師が登場します。
一見すると真逆の印象の教師たち。しかしそれぞれの言葉には、やはり対照的な「別の顔」が滲み出ていました。
(連載「前略、トンネルの底から」第19回・写真は古川寛太さん)
「それより出席をどうにかしないと」
英語の教科担当は3年間同じ教師だった。
英語はそもそも苦手で、予習必須の授業形式に俺はまったくついていけなかった。
文章の和訳を聞かれるが答えられない。
単語の意味を聞かれるが答えられない。
座席に沿ってリレーのように解答権が移る授業時間は、いつだって俺のところでせき止められていた。手取り足取り教えられてもダメだった。
視線が痛い。
彼の言葉を暗唱するように解答して、自分の番が終わる。
一度、心を入れ替えて英語を理解しようと、ほかのクラスメイトがしているように職員室を訪ね、アドバイスを求めたことがある。
「何から始めればいいんでしょう」と意を決して聞くと、