「卒アルに載りたくない」不登校の子どもの決断に苦しむ保護者へ伝えたいこと
#不登校#行き渋り#卒業アルバム#卒業式

卒業シーズン。リアルでもオンラインでも、いたるところで「おめでとう」の言葉が飛び交う季節です。
学校へ行かないまま「卒業」を迎えようとする子どもたちは、ある決意をしていることも少なくありません。その決意に、保護者は戸惑い、ときに傷つきます。
そんな保護者へ向けた、フリースクール代表・土橋優平さんからのメッセージです。
(連載「出張版お母さんのほけんしつ」第57回・写真は土橋優平さん)
あるお母さんが、私にこう相談してくれました。
「子どもが卒業アルバムに写真も名前も載せたくないと言っているんです」。
お母さんは、「卒業式に行かなくてもいいから、アルバムには載ってほしい」と思っていたそうです。
しかし、お子さんは「何も残したくない」と言い、その決断を受け入れるしかなかったといいます。
なかったことになるのかな
お子さんが卒業式に出席しない、あるいは卒業アルバムに写真を載せないと決めたとき、保護者が戸惑いや悲しみを感じるのは当然のことです。
「せめて卒業の記録だけでも残してほしい」と願う気持ちは、多くの保護者が抱くものではないでしょうか。
「うちの子が中学生だったことは、どこにも残らないんだ」。
「私たち親子のあの日々は、なかったことになるのかな」。
【連載】出張版 お母さんのほけんしつ
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