社会や学校そのものを問わない現在の不登校支援

#不登校#行き渋り

 学校や社会に適応する力を養う、という現在の不登校支援の問題点は、学校や社会そのものを問う視点がないことだ――。「不登校という問題」に長くかかわった中島浩籌(ひろかず)さんは言います。不登校という問いの歴史について、解説していただきました。(連載「今『不登校』を問うために」第4回)※写真は中島浩籌さん

* * *

 前回は1980年代の不登校をめぐる「問い」のあり方について考えてきました。今回は現在について書きます。今は「不登校」を「心の病」として捉える見方はほとんどありません。文科省も休むことは大事であるし、自分を考え直す機会であると肯定的に述べています。また通信制高校など、「不登校」経験者の進路なども整いつつあります。しかし他方で、「不登校」は社会的自立へのリスクが高いマイナスな状態であるという見方も依然として強いのです。

【連載】今「不登校」を問うために
記事一覧

関連記事

登録から30日間無料!ゲーム依存、昼夜逆転、勉強の話、子どもにしてもいいの…?疑問への「答え」が見つかるウェブメディア 不登校オンライン お試し購読はこちら