「ここならば私は救われた?」不登校経験者が教育支援センターを見学してみた

 高校1年生のとき不登校を経験した中島佳子さん(20歳・岐阜県在住)は、先日、岐阜県内に教育支援センターが新設されたことを知った。不登校当時、支援を受けることができなかった中島さんは、「この場所があれば、当時の私は救われたのだろうか」という興味から、教育支援センターを見学することにした。※写真は「さくらまえみや」のようす

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 先日私は岐阜県各務原市にある教育支援センター「さくらまえみや」を見学した。不登校経験者の私に教育支援センターはどう映ったのか、書いてみようと思う。私が教育支援センターを見学したのには理由がある。私は高校1年生のころ、不登校になった。そのとき、教員は私に、不登校支援施設の紹介などはしてくれなかった。そのため、不登校になって行政や制度からも見捨てられたと思い、私はさらに孤立を深めてしまった。なんで学校へ行けなくなっただけで、こんなにも不自由にならなければいけないのか。もっと行政が支援の場や機会をつくるべきだ、とそのとき強く思ったのだった。

 それから3年。各務原市に教育支援センター「さくらまえみや」が開設したことを知った。行政がやっている不登校支援とはどのようなものなのだろうか。そしてこの支援は、当時の私を救ってくれるものなのだろうか。それを知りたくて、見学へ行ってみた。

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