「今頃わかったの?」息子の信頼を再び失ってしまった私の失敗
「絶対、ムリヤリ朝起こしたりしない」。岩手県在住の後藤誠子さんは、ひきこもり中の息子さんについて、そう硬く決心していました。ムリヤリ起こしても関係が悪くなるだけだということを、これまでイヤというほど思い知っていたからです。ですが、後藤さんはまた、やってしまうのです。後悔から息子さんに謝る後藤さんに、息子さんがつぶやいた一言とは。(連載「不登校は幸せへの道」第19回)
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弁当配達のボランティアを次男と始めて半年、すべて順調に進んでいるかに見えていたある朝、私はまたやってしまうのだ。時間になっても起きて来ない次男を無理やり起こそうと必死になってしまった。次男の腕を力まかせに引っ張り、金切り声で叫んだ。「頼むから起きてよ。ひとりじゃ行けないよ」。
突然、次男がむくっと起き上がって、ジャマだというように私の手を振り払った。
【連載】不登校は幸せへの道
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