小2から不登校の息子が中学行かない宣言、母から見た息子の変化

 この春進学する中学校に「行かない宣言」をした息子。母親である川辺恵さん(仮名・島根県在住)は「それでも息子は大丈夫」と考えているそうです。しかし、夫や両親の無理解や、教師とカウンセラーとの板挟みなど、川辺さんが「大丈夫」と思えるまでの道のりは、とても苦しいものでした。これまでの歩みと今後について聞きました。

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――今、息子さんは小学校6年生だそうですが、不登校になったのはいつごろですか?

 息子が不登校になったのは、小学2年生のときのことです。とくにきっかけになるような大きな出来事はなかったのですが、入学して1年がすぎたころに「なぜ学校へ行かないといけないのか」「なんのために勉強をしないといけないのか」と、いろいろなことに疑問を持ったようです。

 そのうち「なんでなの? なんでなの?」と、疑問をぶつけてくる回数がだんだんと増えてきて。私はその都度、「大人になるために必要だからだよ」とか「友だちと遊ぶために行くんだよ」といったことを答えていました。でも、それには反応がなかったですね。腑に落ちなかったのか、学校という社会が理解できなかったのか、わかりません。

 本人は納得できない状態で登校を促されることがつらかったのでしょう。しだいに、体に異変が現れてきました。最初は胃腸炎。何日か休むと体は回復しますが、学校へは行けませんでした。当初は私も「休まないで行ってほしい」と思っていたので、なんとかして通わせようと、なかば強引に連れて行くうちに、目に見えてようすがおかしくなっていったんです。元気がないというか、いつもぼうっとしていて、どこを見ているのかわからないような目をしていたり、テレビの画面をうつろに眺めているだけだったり。話しかけても耳に入っていないときもあり、会話もできないような状態になってしまって。大好きな外遊びもしなくなり、ご飯も食べなくて、元々痩せ型の息子が、さらに痩せ細っていきました。

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