その後の不登校につながった「わが子の異変」とは
「何してんの? 早く起きなさいよ!」。登校時間が迫っても部屋から出てこない次男にイライラして何度も怒鳴った。次男は起きてこない。さすがに遅刻すると思った私は階段を駆け上がり、ノックもせずにドアを開けた。
気温30度にせまろうとする暑さのなか、次男はタオルケットを頭までかぶってちぢこまっていた。「こら、こら、起きなさいよ。遅刻するよ」。キンキンした私の声を聞きたくないのか、次男は腕で頭までをおおってしまう。その腕にふれておどろいた。ものすごく力が入っていたのだ。なんとしても動くまいとしているかのように。
そのとき私が感じていたのは気持ち悪さだった。
【連載】不登校は幸せへの道
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