ひきこもり当事者にとって居場所の役割とは何か

 コロナ禍において、ひきこもり支援などを行なってきた「居場所」は今、どうなっているのか。今号より全6回のリレー連載を始める。

* * *

 3回目の緊急事態宣言が6月20日まで延長されました。ひきこもりについての催しや居場所が開催できない状況はまだしばらく続きそうです。ひきこもりの「居場所」「当事者会」「自助会」(以下「居場所」)と呼ばれる場は、昨年の春以降その多くが中止を余儀なくされています。オンラインで開催するところも予想以上に増えた感はありますが、やはりリアルで会いたい、ネット環境が整わない、家族がいるので話しづらい、などの課題も見えてきています。

 私はおもに「一般社団法人ひきこもりUX会議」という団体で活動をしていますが、ほかに当事者・経験者、家族、支援者、関心のある人が対等な立場で話し合いをする場「新ひきこもりについて考える会」、神奈川県内の親の会を主催する人たちのグループ「ヒッキーネット」でも活動をしています。

 「新ひきこもりについて考える会」では人数を制限し感染予防対策を行なったうえでリアルで開催したり、緊急事態宣言中はZOOMを利用しての開催とするなど、その都度、世話人で協議をしますが、どちらも一長一短あり毎回すぐには決まりません。

【連載】居場所の現在地
記事一覧

関連記事

登録から30日間無料!ゲーム依存、昼夜逆転、勉強の話、子どもにしてもいいの…?疑問への「答え」が見つかるウェブメディア 不登校オンライン お試し購読はこちら