「人を頼るのが苦手」なあなたに知ってほしい2つのこと

#不登校#行き渋り#不登校の親

 「迷惑になるんじゃ・・・」、「断られたらどうしよう」。他人を頼ることが苦手な方は少なくありません。しかし、そんな方に伝えたいことがある、と保護者向けの無料LINE相談窓口事業などに取り組む土橋優平さんは言います。人に頼ることをためらったとき、ふっと心が軽くなる2つのポイントを書いていただきました。(連載「出張版お母さんのほけんしつ」第39回・写真は土橋優平さん)

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 「祖母に子どもを預かってもらおうにも、迷惑かと思うと頼めない」、「夫は私に余裕がないときによく家事をやってくれるのですが、それがもうしわけなくて仕方ありません」。不登校の子を持つ親御さんからそんな声が私の元に届きます。

不登校で苦しむ親子に共通していること

 不登校で苦しい思いをしている子どもたちや親御さんに多く共通していることがあります。

 それは人を頼るのが苦手ということです。

 とくに、子どもが不登校になった場合、子どもも親もさまざまな壁に直面するため、誰かの助けが必要になる場面がかならずやってきます。そこで今回は「誰かを頼ることに苦手意識を持っている」という方のヒントになればと思い、2つのポイントをお伝えします。

1つ目のポイント

 1つ目のポイントは、「迷惑かどうかは相手が決める」ということ。自分がどんなにつらくとも、「相手に迷惑かなと思って」という気持ちから、人を頼ることをためらってしまう方がすくなくありません。

 あえて、はっきり言います。迷惑かどうかは相手が決めることであって、こちらでは判断できません。一例を挙げます。小・中・高をともにすごしたあなたの親友からある日、「生活が苦しい」と相談がありました。あなたは毎月50万円の手取りがあり、独身で、500万円の貯金があり、直近に大きな支出の予定もないとします。

 そんな状況で相談を受けたら、あなたはできるかぎり、親友の力になってあげたいと考えるのではないでしょうか。そのとき、あなたは迷惑だと思っていないのではないでしょうか。むしろ、つらいときに自分を頼ってくれたことにうれしさすら感じるかもしれません。

 相手の気持ちも状況もこちらですべてを把握することはできませんし、ましてやコントロールするなんてことはできません。シンプルですが、相手が迷惑だと言ったら、そこで初めて手を引くというスタンスで十分なんです。

【連載】出張版 お母さんのほけんしつ
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