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「迷惑行為だった自覚はある」 不登校中のオアシスとなった「トイレ」に残る青春の痕跡

トイレの個室が自分にとっての「安全な空間」となっていた古川寛太さん。次第に、学校以外のトイレにもこもるようになったといいます。迷惑行為だという自覚がありつつも、古川さんがトイレでしていたこととは。懺悔の思いとともに、赤裸々に語っていただきました。(連載「前略、トンネルの底から」第12回・写真は古川寛太さん)

* * *

トイレの個室に逃げ隠れしているうちに、いつしか自分の中に「トイレは安全な空間」と刷り込まれていた。そして、学校以外での「トイレこもり」が始まる。数キロの通学路の道中、街なかのトイレでよく休憩をしていた。

フリーWiFi空間はオアシスだった

当時の我が家にはWi-Fiが通っていなかった。ひと月で4ギガ使うと、俺のスマホはうんともすんとも言わなくなる。データの重い動画やアプリは滅多に扱えない。フリーWi-Fi空間が俺のオアシスになるのは必然だった。

そういう意味で、あの場所は偉大だった。

【連載】前略、トンネルの底から
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