「この人に会えたら変われる気がした」7年ひきこもりした男性が憧れの人に出会うまで

#不登校#行き渋り

「この人に会えたら、僕は変われるかもしれない」。7年のひきこもり経験を持つ瀧本裕喜さんは、自身が『不登校新聞』で企画した植松電機社長・植松努さんの取材(本紙570号掲載)が忘れられないと言う。取材を終えて、「自信のない自分を認められるようになった」と語る瀧本さんに、取材の過程をふり返っていただいた(※写真は瀧本裕喜さん)。

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 『不登校新聞』の「子ども若者編集部」には、雑談や交流がベースの「編集会議」とは別に、企画や記事を本気(ガチ)でつくっていく場として「ガチ会議」がある。

 ガチ会議では、自分が考えた企画や書いた原稿を参加者たちで読み合わせて、フィードバックをし合い、企画・記事の完成度を高めていく。今回は、そんなガチ会議に僕が参加して、あるインタビュー企画を立ち上げた、いきさつについて書こうと思う。

 最初は、インタビューしたい人がいても、どのように企画書にまとめたらよいのかわからなかった。まず読者が読みたい企画で考えてみた。きっと読者はこんなことを知りたいのではないか。あんなことを知りたいのではないか。いろいろと仮説を立ててみる。しかしそうやって考えた企画は、自分の思いに根差した企画ではないから、どこかしっくりこなかった。そもそも僕が取材をする必要があるのだろうか。そんなことを考えるようになった。転機となったのは、「自分が救われるために企画書を書いてください」という編集者の一言だった。

 はっとした。

 

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