「他人にどう思われるかは考えなくていい」不登校の僕に刺さったアドラーの教え
#不登校#行き渋り
勉強が追いつかなくなり、高校1年生で不登校になった三宅勇也さん(仮名・19歳)。他人の評価で悩んでいたが、1冊の本と出会ってからは、自分と他人を切り分けて行動できるようになったという。
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他人から認められたい、という欲求は誰しもあるだろう。私は幼いころから承認欲求が人いちばい強く、高校生になるころには、学校のみんなからすこしでも認めてもらおうと、毎日「がんばっているアピール」をしてすごすようになった。入学直後に学級委員を務め、複数の部活に所属し、週末に開かれる講習には毎回参加した。
しかし、しだいに自分のキャパを超えるようになった。夏休みを終えるころには、テスト勉強にも身が入らなくなり、成績はみるみる下降。中間試験の化学では、ついにクラス内で最低点を取ってしまった。最高点を取った友だちは、クラスメイトから称賛の声を浴びている。私は悔しさと恥ずかしさのあまり、答案用紙を机のなかにグチャっとしまい込んだ。だが、点数を必死に隠そうとする気持ちとは裏腹に、クラスメイトからは私が最低点を取ったことを勘づかれていた。いつしか、私を認める人はいなくなり、私は学校内で「ふつうの人」になっていた。学校がつまらなくった私は、仮病を使って学校を休みがちになった。新型コロナ感染拡大による休校も重なり、家でユーチューブを呆然と観る日が続いた。
胸を打たれた「課題の分離」
ある日、1つの動画が目に留まった。