
【不登校混乱期】家での時間が止まったように感じる日々…子どもは何を考えている?【不登校の知恵袋】
お子さんが不登校になり、時間は経つのだけれども、子どもの様子は変わらないように見える…。そんなご家庭では「まるで時間が止まってしまったようだ」と感じることがあるかもしれません。
将来への不安や焦りが募り、「このままではいけない」と感じるのは自然なことです。
しかし、お子さんは、学校に行けない(行かない)という状況の中で、自分自身と向き合い、様々な感情を抱えながら過ごしています。
親御さんがまず理解すべきことは、この時期のお子さんには、焦りやプレッシャーを与えるのではなく、安心できる環境と、そっと見守る姿勢が何よりも大切だということです。
この記事では、「家での時間が止まったように感じる」不登校混乱期において、親御さんが子どもの内面をどのように理解し、どのように日々を支えていけるかについて、具体的な視点とノウハウをお伝えします。
【不登校混乱期とは】
不登校状態が定着し、今後の見通しがつかないまま時間が経過している時期です。この記事は、主にはこの時期のお子さんがいる保護者さんのための内容です。もちろん、それ以外の時期の方にもお役立ていただけます。不登校混乱期の記事一覧はこちら
【サポート団体を利用しましょう】
不登校のお子さんのことを、保護者だけで対応する必要はありません。不登校のサポート団体を適切に利用することで、お子さんも保護者さまも、「次の一歩」に進みやすくなります。サポート団体の探し方は、こちらの記事をご覧ください。
目次
我が子が不登校混乱期…まず親御さんが心得るべきこと
混乱期の子どもと向き合うためには、親の心構えが土台となります。焦りを手放し、見守る姿勢が重要です。
お子さんが不登校の混乱期を迎えていると感じた時、親御さんはまずご自身の心を落ち着かせることが大切です。
不安や焦りは、お子さんに伝わり、さらなる混乱を招く可能性があります。ここでは、親御さん心得るべき基本的な姿勢について解説します。
【重要】「学校に行かせなければ」という焦りを手放す
不登校のお子さんがいると、親御さんが最も苦悩することの一つが、「学校に行かせなければ」という強い思いです。しかしお子さんにとって、このその思いは、大きなプレッシャーや負担となります。
この時期に大切なのは、「学校に行かせる」ことではなく、「お子さんが安心して過ごせる環境を整える」ことです。
登校の再開を目指すにしても、それは、お子さんの心が回復し、自ら動き出す力が湧いてきた時に初めて見えてくるものです。
焦らず、お子さんのペースを尊重する姿勢が、結果的に登校再開への近道となることもあります。
なお、「今在籍している学校・クラスへの登校再開」は、「必ず目指さなくてはならないこと」ではありません。不登校に伴う苦労や支出があることは否定しませんが、「登校再開」というルートを辿らなくても、将来は多様に広がっています。
子どもの言葉にならないサインに気づく
不登校のお子さんは、自分の気持ちを自分でも理解できなかったり、なんとなく理解はできていても言葉でうまく表現できなかったりすることがよくあります。
そんなお子さんは、「自分の気持ち」を、イライラしたり、塞ぎ込んだり、あるいは無気力になったりと、様々な形で「サイン」として出します。
親御さんは、そうしたお子さんの「サイン」を注意深く観察することが大切です。
表情、態度、言葉遣い、睡眠時間、食事の量など、普段と違う様子が見られたら、そっと寄り添い、話を聞いてみましょう。
ただし、無理に聞き出そうとするのではなく、「何かあった?」と優しく声をかける程度に留め、お子さんが話したくなった時に話せるような雰囲気を作ることが重要です。
家庭が安心できる「安全基地」となる