「1人でも気にならない」漫画家が語った定時制高校の空気感
「1人でいても気にならない」漫画家・ときわ藍さんが定時制高校で見つけた安心感――。
学校生活でつらさを感じる理由の一つに、「いつも誰かと一緒にいなければならない」「1人でいると浮いてしまう」といった、人間関係の息苦しさがあります。
漫画家のときわ藍さんが通った夜間定時制高校には、友だちと楽しく過ごす生徒もいれば、1人で行動する生徒もいました。ときわさんはその空気を、「1人があまり気にならない雰囲気だった」と振り返ります。
小学校・中学校に緊張感を覚えていたときわさんにとって、定時制高校は、年齢も背景も違う人たちがそれぞれのペースで通う場所でした。密接すぎないけれど、孤立しているわけでもない。そんな距離感が、安心感につながっていきました。
定時制高校に通いながら漫画家として活動を続けた、ときわさんの4年間について語っていただきました。
漫画家デビューと定時制進学
よろしくお願いいたします。
高校入学と同時に漫画家としてデビューしたので、漫画業と学業を両立できる定時制高校(夜間定時制)に進学しました。
漫画家業の流れもまだデビューしたてでわからなかったことと、新しい環境で学業との両立はできるのか、など色々と緊張していた記憶があります。
定時制高校でしかも夜に通う・・という環境はどちらかというと馴染みがなく、入学前はどんな雰囲気の場所なのかあまり想像がついていなかったと思います。中学の同級生たちはほとんど全日制の高校に進学するため、定時制高校の生徒は雰囲気がどう違うのか気になっていました。
通っていた中学校は校則や学校自体の空気が少し厳しめでしたので、私服登校で年齢が違う生徒も通うという環境は、また全然違う新しい場所だなと感じていました。
入学式もラフな雰囲気だったので、そこに拍子抜けしてしまって、初日から中学校の時のような緊張感は感じずにいたと思います。
入学式後、授業前に給食を1人で黙々と食べて授業を受けにいって1人で帰るというスタイルが続き、しばらくしてから一緒に食べる友達ができて、教室でも少しずつ空気に打ち解けていきました。
意外だったことは、みんな個人主義なのか1人行動している生徒の方が多かったことです。
学校にいるのはみんなでワイワイ盛り上がっている子たちか1人行動している子、というバランスだったように記憶しています。時間が経つにつれて少しずつ仲間になっていったと思いますが、基本は1人があまり気にならない雰囲気でした。
学年で修学旅行に行った時には、仲の良い友達ともっと仲良くなれたり、普段夜に顔を合わせる友達と昼に行動できてより楽しかった記憶があります。
親も定時制高校への進学に賛成
漫画を続けながら通うことを考えて親と話し合った結果、「定時制高校が一番良いのではないか」ということになったため、進学を決定しました。



