わが子の不登校悩んだ末に見つけた日常をゆるっとすごすコツとは

 子どもが学校から離れると「子育てへの重圧」は増すもの。これまでつながっていた学校や塾は頼れず、親だけが「教育の責任者」と思ってしまいがちです。子どもも親も、背負いこんだ重圧を下ろして笑顔で日々を暮らしていくためにはどうしたらよいでしょうか。今回は、長男・もっちん(9歳)の不登校のようすを、ブログやSNSで発信している今じんこさんに取材。現在に至るまでの道のりや、子育てで大切にしていることをお聞きしました(※画像は今じんこさんのイラスト)。

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――お子さんが不登校になったのはいつからですか?

 息子のもっちんが学校へ行きしぶり始めたのは、小学1年生の運動会がきっかけでした。それまですごしてきた保育園とは真逆のような環境にギャップを感じたようで、集団への厳しい指導や納得できないことに対し、恐怖心や不安が大きくなっていたのだと思います。それからは週に1回のペースで休むようになり、3学期ごろまでは学校へ行ったり、行かなかったりをくり返していました。

 学校を休むことがあっても、登校は続けていたので、そのときはそれほど深刻に考えていませんでした。だから学校へ通えた日は「やったね!」といった接し方をしていましたし、先生も「えらい!」と褒めていたようです。今ふり返ると、こうした大人たちの対応が、本人に「学校は行かなければいけないもの」という強迫観念を刷り込ませてしまったのかもしれません。

 小学2年生になると、もっちんはみずから「学校へ行きたい」と言うようになりました。今ならそれが本心ではないとピンと来ます。でも、当時は本人の意思を汲みたい、という考えから学校復帰させたのです。

夏休みが明けて、しだいに異変が

 状況が変わったのは、小2の夏休み明けです。コロナで休校になったことも重なって、すでに限界が訪れていたのかもしれません。私が付き添いをしながら別室登校しないといけないほど、もっちんは情緒不安定になり、事態はどんどん悪化していました。

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