【連載第ゼロ回】「お父さんのための不登校講座」始動!

#不登校#不登校の親#行き渋り

「不登校オンライン」へ寄せられる保護者の声は、母親からのものが9割を超えます。
しかし、父親も決して無関心なわけではありません。不登校の子どもへの関わり方に、苦慮しているのです。

本連載のコンセプトは、「3分で読める不登校の基本情報」
父親だけでなく、母親、そして、不登校の子どもと関わるすべての「多忙な大人たち」のためのティップスをお届けします。



「第ゼロ回」は、連載「お父さんのための不登校講座」開始にあたって、これまでの記事から不登校の子どもと父親の関係を探ります。

「父親は不登校の専門家になって」 父親から見た「父親」

・保護者向けイベントの参加者はほぼ母親で、参加するのに勇気がいる
・子どもと過ごす時間が短く、不登校の背景が見えにくい
・「学校へ行かずに社会で通用するのか」と考えがち


これらは、不登校の子どもの父親が語る「父親」の課題です。
『「とりあえずビール。」で、不登校を解決する』(びーんずネット)の著者・蓑田雅之さんも、不登校の子どもの父親の一人。蓑田さんは「不登校オンライン」掲載記事でこう語ります。

「学校へ戻るのはあたりまえだろう」と考える前に、情報を集めることがとても大切なんです。(中略) 仕事での取り組み方を不登校にも応用して、お父さんたちには「不登校の専門家」になってほしい

【読んでおきたい公開記事】
お父さんだからこそ、できることがあるんです。わが子の不登校と向き合うためのヒント(蓑田雅之さん)
まさかわが子が不登校になるとは。不登校の子を持つ父の葛藤と心境(市川明さん)


「ずっとがんばってきた俺を見てくれよ!」 不登校の子どもの「父親」への叫び

不登校中の子ども自身が父親について言語化し、SNS以外の「メディア」で発信することは多くありません。
代わりに、不登校当時を振り返る当事者の語りに、「父親」を知るヒントを見つけることができます。

「自分を認めてほしかった」。
中学校で不登校を経験した小林直央さんの記事には、父親へ向けた子ども叫びが記されています。

僕はとっさに「じゃあ、いつになったら甘えさせてもらえるんだよ!」と言い返しました。(中略)学校へ行っていないことを一方的に「甘え」と言われたんです。「親なら、ずっとがんばってきた俺を見てくれよ!」と率直に思いました。将来のためにずっと勉強をがんばってきて、身体がボロボロになるまで学校に通い続けた。そんな今までの自分を父親に認めてほしかったんです。

【読んでおきたい公開記事】
「握った手がほどけない」不登校の子が登校時に感じた緊張感(小林直央さん)


「チームの仲間でありたい」 母親が望む「父親」との関係

最後は、母親が望む関係です。父親から見ると、母親は手強い相手かもしれません。しかし母親は、父親との建設的な関係を望んでいます。

考えや意見が違うのはあたりまえ
・話し合いは「対立点」からではなく「一致点」から始めるとうまくいく
・敵ではなく「チーム」の仲間でありたい


「夫婦で戦ったらダメなんです」。

インタビューで天棚シノコさんが語ったこの言葉は、夫婦(子どもの両親)間に限ったことではありません。

不登校の子どもと関わるすべての大人たちが、互いに敵対しないこと。
そのためにも、不登校に関する基本情報の共有が必要なのです。

【読んでおきたい記事(会員のみ全文公開)
「学校をやめます」 小1の娘の不登校を機に夫婦で決断するまでに大事にしたこと(天棚シノコさん)
「息子の不登校が受けいれられない」正しい子育てと理想の母親像に縛られた私の葛藤(藤本里見さん)


次回はいよいよ連載「第1回」。「不登校の定義」から講座スタートです!

〈もっと知る〉
「息子たちの不登校はギフト」出世コースも諦めて感じた豊かさ(むらきちさん)
連載「前略、トンネルの底から」(古川寛太さん)
連載「出張版お母さんのほけんしつ」(土橋優平さん)

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【連載】お父さんのための不登校講座
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