ゲームやスマホを没収すべきか? それ、子どもをより追いつめます。

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 不登校やひきこもりの相談を受けるなかで、「子どもがゲームばかりしているが、このままでいいのか」という話を聞くことがあります。ゲームだけでなく、ネット、おもに動画視聴やSNSに多くの時間を割いている子どもの姿を家のなかで目にすると、ついつい「いいかげんに……」と口に出てしまう人は多いのではないでしょうか。

 私自身、不登校当時は家にいるときゲームをしてすごしている時期がありました。うちでは不登校かどうかに関わらず、ゲームをする時間が決められており、中学生だったころは「1日1時間」でしたが、私は日中は親が仕事で家に居ないこともあり、守っていませんでした。

 なぜゲームをしていたのかと聞かれれば、「ヒマだったから」と「現実逃避」が大きな理由だったと思います。子どもや青年に支援的にかかわっている現在、私はこの「現実逃避」をとても大切にしています。現実逃避と聞くと、現実から目を背け、何も考えていない、ダメな姿に思えるかもしれません。しかし私は現実逃避は、不登校の子が生きるために必要な方法なのだと考えています。

 ゲームとはすこし話がズレますが、中学で不登校中だった私は、妄想にハマっていました。

【連載】元当事者からの不登校対応マニュアル
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