ひきこもり相談で心療内科医に言われた意外すぎる一言

 息子の不登校・ひきこもりに悩み、保健所へ相談に行った後藤誠子さん。説明を黙って聞いていた医師が後藤さんに伝えたのは、とても意外な言葉でした(連載「不登校は幸せへの道」第15回)。※写真は後藤誠子さん

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 地元の親の会に参加したのとちょうど同じころ、保健所でもひきこもり相談があることを知り、今度は迷うことなく申し込んだ。1人では次男を助けられないとやっとわかったから。3カ月待ってやっと順番がまわってきた。相談室で待っていたのは白髪交じりの男性の心療内科医だった。事前に保健師さんに相談した内容を確認していたのだろう。医師は穏やかな表情で「20歳の息子さんのことでしたね」と問いかけてきた。

 私は大きくうなずいて学校にも仕事にも行けない次男のことを話し出した。途中、思いがあふれて涙ぐむことも。30分以上も話しただろうか。医師に見せようと次男の手書きのメモを持参していたことを思い出した。次男がギター工房のOさんに当てて書いたメモだ。

 医師はじっくりとそのメモに目を通し、私の顔を見て言った。

【連載】不登校は幸せへの道
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