兄弟全員が不登校。小1からフリースクールに通った僕の現在地【小学生からの不登校】

 4人兄弟全員が不登校であり、フリースクール育ちだというコウタロウさん(14歳)。不登校による苦痛が少なかったコウタロウさんは、人とは変わった「不登校からの世界」を見ていました。

* * *

――学校へ行かなくなったきっかけを教えてください。

 俺は4人兄弟の末っ子で兄弟全員がふつうの学校には通ってないというか、フリースクールに通っているんです。というのも、両親がフリースクールのスタッフだったのと、一番上の兄が小学生のころに不登校をしたみたいなんです。その当時、俺は小さかったので記憶にないんですけどね。

 なので気づけば兄弟のみんながフリースクールに通っていたから俺も小1から通い始めたんだと思います。今でもそうですが制服を着て学校へ行く人たちよりも、フリースクールに通っている人のほうが身近だったんです。

――なるほど珍しい例ですね。まったく学校に通ったという記憶はありませんか?

 じつは最近になって中学校へ行ってみたんです。昨年の6月ごろ、緊急事態宣言が明けて休校措置が解除されたときです。俺宛てに「学校に通えるようになりました」という通知が来たので、行ってみました。

休校明け、学校見学へ

――なぜ、そのタイミングで行こうと思ったんでしょうか?

 なんていうか……、近所でスーパーが開店したら1度は行く。そういう感覚だったんですよね。わざわざ手紙で「通えるようになりました」と伝えてくれたのだから、じゃあ行ってみようかな、と。

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