30歳をすぎてわかった 不登校した私に必要だったことは
執筆者の鯨井啓子(くじらいけいこ)さんは小学1年生のとき不登校になった。自分はなぜ苦しかったのか、当時、何が必要だったのかは、大人になってからわかるようになったという。
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私は現在36歳の、いじめ・不登校の経験者です。
今年も9月1日を迎え、メディアが子どもの自殺抑止の報道で一色になるなかで、あのころ、私には何が起こっていたのか、どう生き延びてきたのか、大人になって、どんな介入が必要だったと感じるのか。自分自身の不登校経験をふり返ってみたいと考えました。
私が初めて学校へ行けなくなったのは、小学1年生のときです。あたたかな大人たちに囲まれ、日々をのびのびとすごしていた幼稚園から管理型の小学校に進級。
学校生活そのものが私には大きなストレスで、2学期が始まるころエネルギー切れになり、そこから2学期は丸々学校を休みました。
その後も小学3年生や4年生のころはいじめっ子に絡まれることもありました。
中学1年生になると部活の先輩後輩関係が始まったり、高校受験に向けて生徒どうしの学力マウンティング合戦が始まりました。
そうしたときには、完全に学校へ行けなくなるということはありませんでしたが、3、4日続けて休むということはよくありました。
不登校の仕組みはとてもシンプル
学校でのストレスに加え、わが家では家庭内ストレスもとても大きなものでした。