【ゲーム・スマホ特集】「ゲーム・スマホとの付き合い方」を知る1か月
「不登校の子どもがゲームやスマホから離れない」。
「不登校オンライン」の記事を含め、これまでたくさんの情報が発信されてきました。にもかかわらず、悩める保護者のみなさんがあとを絶たないのはなぜか。
多くの方が関心を寄せるこのテーマに、「不登校オンライン」は1か月間かけて取り組みます。
目次
それぞれの世代のゲーム・スマホ事情
保護者から見えているゲーム・スマホと、子どもから見えているゲーム・スマホ。
それらは果たして「同じ」なのか。
まず、保護者世代と子ども世代、それぞれにとってのゲーム・スマホについておさらいしておきましょう。
保護者世代は時代の目撃者
1983年、伝説的なゲーム機「ファミリーコンピュータ」(通称ファミコン)が任天堂から発売され、家庭用ゲーム機の本格的普及が始まります。
年齢や子ども時代の家庭環境にもよりますが、実は多くの保護者がゲームと何らかの接点をもっています。
少なくとも、時代の目撃者として、ゲームの普及・発展を知っている世代です。
携帯端末はゲームよりも遅れて登場しました。保護者世代の年長者であれば、ポケットベル、PHS、携帯電話、スマートフォンと、「進化」のすべてを体験しています。
ゲームとの大きな違いは、現在の使用率。
何らかの理由でスマホを使用しない人もいますが、保護者世代にとってスマホは今や生活必需品と言えます。
子ども世代はゲーム・スマホの世界に「放り込まれた」
一方、子ども世代の多くは、ゲームやスマホがすでに存在する世界に生まれてきています。
「PlayStation 3」が発売されたのが2006年。翌2007年には初代iPhone(※)が発売されています。
ちょうど、子ども世代の最年長にあたる17〜18歳が誕生したころです。
※日本での発売は2008年の第2世代から。
保護者世代と子ども世代、どちらもゲームやスマホに接点はあります。
しかし、機器の進化とともに自身もアップデートしてきた保護者世代と、いきなり現在のテクノロジーに触れる子ども世代とでは、ゲームやスマホとの「距離感」が違っていても不思議はありません。
ゲーム・スマホにまつわるギモンに新しい視点を
保護者と子どもは、見えている世界が違うのかもしれない。
「不登校オンライン」ではここを出発点に、今回のゲーム・スマホ特集を組みます。
ゲーム・スマホとの付き合い方に、新しい視点をお届けすべく、以下のトピックで記事を準備中です。
- アンケート(保護者/子ども)回答に見るゲーム・スマホ事情
アンケートはこちら! - 専門家に聞く「子どもとゲームのホントのところ」
- 「ゲーム・スマホとメンタル」の最新研究
まずは、悩みの「正体」を知ろう!
ゲームやスマホから離れない子どもの姿、不安をかき立てられる情報、ご家庭内での意見の不一致……。
不登校の子どものゲーム・スマホ使用をめぐる保護者の悩みは、さまざまなことが絡み合っています。
それらを解きほぐして、ご自身の悩みの「正体」に気づくことが、ゲーム・スマホとの付き合い方を考えるファーストステップです。
2024年11月のゲーム・スマホ特集にご期待ください!
ゲーム・スマホ関係のこれまでの記事を紹介
不登校オンラインでは、これまでもゲーム・スマホ関係の記事を公開してきました。その中から、一部を抜粋して紹介します。
■不登校支援者の視点
【連載】「ゲームやスマホの禁止はNG!」わかっちゃいるけど……「いったいいつまでやらせてていいの?」のジレンマに効くチェックポイント5つ
【連載 出張版お母さんのほけんしつ】「楽しくてやってるわけじゃない」子どもがゲーム・ユーチューブに熱中する本当の理由
■不登校経験者の視点
「ただスマホを見ているわけじゃない」ネット検索から見えてくる不登校経験者たちの迷いと葛藤
ゲームに飽きたら心が回復したサイン 不登校経験者から見た「ゲームと不登校」
■クリエイターの視点
「天穂のサクナヒメ」制作者が語る「結果的にプラスになった」不登校時代|ゲームクリエーター・こいちさん インタビュー【前編】