不登校のわが子の将来が不安、親が心がけるたった1つのこと
文科省の最新調査によれば、不登校の子どもは16万人を超えました。小学生の不登校は直近の2年でおよそ1・5倍に増えました。中学生は10万人を超え、1クラスに1人いる計算になります。
そうしたなか、不登校経験者を対象とした教育特例校や通信制高校も増えました。20年前、30年前と比べ、「不登校その後」という意味においては、さまざまな進路が考えられるようになってきました。
その一方、親御さんのお話を聞くなかで、ずっと気になっていることがあります。
不登校の子を持つ親の不安自体は、今も昔もさほど変わっていないのではないか、ということ。「先が見えなくて不安になる」という悩みもそのひとつです。
「無理して学校へ行かなくてよい」とは言うものの、「このまま家にいたら社会性が育たないんじゃないか」とか「せめて高卒資格くらいは取らないと」という考えが脳裏をかすめるたび、「今のままで本当に大丈夫なのか」「この状況がいつまで続くのか」という「将来」への不安が湧いてきます。
親の不安、子どもの不安
では、不登校の子どもはどうか。不登校の真っただ中にいるとき、子どものなかにも「将来」への不安を感じる子はいます。
ただし、それと同等もしくはそれ以上に子どもがつらいと感じているのは「現在」であることが多いというのが私の実感です。