人気記事のまとめ〜子どもの気持ちや経験談〜
こんにちは、不登校の親御さんのためのウェブメディア「不登校オンライン」編集部です(運営:株式会社キズキ)。
不登校オンラインでは、親御さんから、「子どもの気持ちや経験談」というお声を多数頂戴しています。
そこで、特に人気をいただいている経験談をご紹介します。ぜひ参考になさってください。(※紹介する記事は、適宜更新いたします)
お子さんも、親御さんも、大丈夫です。必ず「次の一歩」に進めます。
目次
①優等生から不登校になった私に起きたこと
田中ありすさんは、高校1年生の夏休み明けから学校へ行けなくなりました。当時つらかったことや、現在の気持ちなどを伝えます。全文無料でご覧いただけます。
田中さん:
高校1年の夏休み明けから学校に行けなくなって、それから最初の1年間は本当につらくて、あまり記憶がありません。
「こんなことをしていました」と人に話せるようなことは何ひとつありませんでした。
ただ部屋にこもって、スナック菓子を食べて、ずっと泣いているだけでした。
それからストレスでアトピーが出て、ひたすら体をかきむしっていました。
私はもともと勉強が好きで、中学までは成績もよく「優等生」だったんです。
それが不登校になったことで、今まで積み上げてきた「優等生」というアイデンティティが完全に崩れてしまったんです。
②「15年前の自分よ驚け」30歳の不登校経験者が語る「私にとっての不登校」
「今日からみやもと」さんは、約15年前に、高校入学から約2か月で不登校になりました。
そんな「今日からみやもと」さんは、「不登校は贅沢な時間だった」と言います。
そう思う3つの理由を紹介します。
なお、「今日からみやもと」さんは、不登校ののちに定時制高校に入り直して卒業し、大人になり、結婚もしました。「15年前の自分よ、驚け」と言っています。
今日からみやもとさん:
約15年前の不登校経験は僕にとって「贅沢な時間」だったと思っている。
どうにも学校の雰囲気になじめず、僕は高校入学から約2カ月で不登校になった。
家から歩いていける範囲にコンビニもなく、岡山県の田舎の実家ですごす日々。
「学校へ行かず、近所の映画館や本屋に入り浸っていた」とテレビで語る不登校経験者の有名人が心底羨ましかった。
「何もない田舎ではなく、せめて行ける場所がある都会に生まれて不登校になりたかったな」と思いながら、一日一日がすぎていったのをわりと鮮明に今でも思い出せる。
ただ、そんな都会に憧れながら入り浸る場所も見つけられず悶々としてた日々を今ではとても贅沢だったと思っている。そう思う理由は3つ。
③「なぜ家に居るのに元気にならないの」不登校の子どもの元気を奪う親の言動
「不登校して以来、家ですごしているのになかなか元気にならない」。
そんな悩みを抱える親御さんはすくなくありません。
半年、1年と時間が経っても、子どもが元気にならないのはなぜか。
原因の1つとして、親の言動が子どもの元気を奪っているのかもしれません。
不登校経験者と専門家が、その具体例を挙げながら、親にできることについて考えます。
ある事例から―:
中学2年生のとき、転校を機に、不登校になったAさん。グループ意識が強かったクラスで孤立し、部外者のようにまわりから扱われるいじめを受けました。しかし、Aさんはそのつらさを両親に打ち明けることができませんでした。
「人に迷惑をかけるな」とつねに言われて育ったAさんにとって、厳格な両親に学校でのつらさを話すことができなかったのです。
その後、心身の限界を迎え、しばらく学校を休んで家に居たAさんですが、父親から「世間体があるから学校へ行け」と言われるなど、両親は休むことを認めてくれませんでした。
④「行きたい、でも行けない」苦しんだ中学生が学校へ行けた2つのきっかけ
「朝起きること、制服を着ること、朝ごはんを食べること、家を出ること。それらすべてがとても苦しかったんです」と語るのは、中学1年で不登校をしていた山邊優香さん(23歳)。
人と話すのが好きで元気に見られることが多く、友人や先生からは「明るい不登校」と言われていました。
ですが、当時はとても苦しく、毎日生きていくのに必死だったといいます。
当時の心境と、いま振り返って思うことを聞きました。
山邊さん:
中学1年のときに学級委員を務めていたのですが、生徒と担任の先生との対立が多く、ひんぱんに授業の時間が「話し合い」に変わり、その度に学級委員である私が司会をしていました。
学級委員として状況を改善したかったのですが、どうすれば解決するのか、そもそも自分たちはどこに向かえばいいのかよくわからず、話し合いの毎日に疲れていきました。
私は生徒と先生、どちらか一方ではなく、双方の味方としてやっていきたかったんです。
しかし中学生ということもあり、「先生、なんかイヤだよね」という声にクラスメートがどんどん同調し、結託していくようすが恐ろしかったです。
はじめは、「ちょっとしんどいから1日だけ休もう」と学校を休みました。それが翌日も、1週間、2週間と延びていき、気づいたら数カ月休んでいました。
⑤12年間の相談員経験から読み解く「子どもたちの7つの不登校理由」と「親に必要な3つの心がけ」
約12年間、相談員として多くの子どもの悩みに寄り添ってきた半村進さん。
半村さんは「不登校の理由を話せないのは『ふつう』」、「不登校の理由は子どもたちにとって、とても話しづらいもの」と語ります。
「親御さんが、不登校理由ごとの分析や理由を受けとめる際に意識できること」などを語ります。
半村さん:
不登校理由を理解する際、焦りのあまり、親御さんはいろんな勘ちがいをしてしまう場合があります。
親御さんの思いちがいはときとして、子どもを追い詰める要因になり得ます。
親子間での悲しいすれちがいを防ぐため、意識していただきたいポイントを3つお伝えしますので、役立てていただけたら幸いです。
⑥「不登校の原因を説明できないのはなぜか」不登校経験者が語る「説明できる言葉」が存在しない理由
不登校は「行かない行為」ではなく「『行く行為』の欠損」だ――。
詩人・ライターの喜久井伸哉さんはそう言います。
喜久井さんが不登校していたころ、大人から不登校の原因・理由を聞かれても、答えられなかったそうです。
なぜ、当事者は理由を言えないのか。そもそも不登校とはなんなのかを、喜久井さんが伝えます。
喜久井さん:
私は、「学校へ行きたいのに、行けない」経験をしてきた。頭では「行きたい」と思っていても、身体が動かないせいで、「行けない」状態になっていた。
そのため、親や教師から、「原因」を聞かれても、答えようがなかった。「行けない」のは、「私の頭(意思)」で考えた結果ではなく、「私の身体」のせいだったからだ。
私が「行けない」ときに起きていたのは、「行かない行為」ではなく、「『行く行為』の欠損」だった。みずから、意思のある「行為」をしていたならば、「なぜ行かないのか」という「原因」を、説明することができただろう。しかし、「行為の欠損」では、説明できない。
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