プールの日だけ「お腹が痛い」親は休ませる?様子を見る?
「小学校高学年の我が子は、普段は学校には行けているのに、プールの日だけ『お腹が痛い』『気持ち悪い』と言い、行き渋る様子を見せる」――。
親としては、「本当に体調が悪いのだろうか」「苦手だから休みたいだけではないか」と迷うことがあるでしょう。
「ずる休みではないか」「ここで甘やかすと学校に行けなくなるのでは」と不安になることもあるかもしれません。
【不登校前兆期とは】
不登校は、前兆期→進行期→混乱期→回復期という経過を辿ることがよくあります。前兆期とは、「何らかの要因で、心理的な安定度が崩れていき、学校を本格的に休み始めるまでの期間」のことです。この記事は、主にこの時期のお子さんがいる保護者さんのための内容です。もちろん、それ以外の時期の方にもお役立ていただけます。不登校前兆期の記事一覧はこちら
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目次
「お腹が痛い」の背景に目を向ける
親は、「本当に体調が悪いのか」「気持ちの問題なのか(行きたくないから嘘をついているのでは)」を知りたくなります。
しかし、この二つはきれいに分けられるものではありません。
緊張や不安によって実際に腹痛や頭痛が起きることもあります。本人にとっては「仮病」ではなく、本当につらい状態です。
小学校高学年は、体型への恥ずかしさ、運動への苦手意識、集団行動のプレッシャーなど、さまざまなストレスを感じやすい時期でもあります。
「お腹が痛い」という訴えは、そうした負担によって心が限界に近づき、体が発しているSOSサインである場合があります。
もちろん、「体調は悪くないけれど、プールが嫌だから嘘をついている」という場合も、ないわけではありません。
見分けは難しいのですが、仮にその場合でも、「嘘をつくなんてよくない」と思うのではなく、「嘘をつくくらいプールを嫌だと思っている」と、まずは子どものつらさを受け止めることが大切です。
プールが嫌な理由は一つではない
プールが嫌な理由は、さまざまに考えられます。例えば、次のような例があります。
- 泳ぐことや運動そのものが苦手
- 更衣室で着替えることが苦手
- 体型を見られることが気になる
- 水の感覚が苦手
- 大きな声や騒がしさがしんどい
- 日差しや暑さが苦手
- 失敗したときに目立ちやすいことが不安
小学校高学年は、自意識が強くなり始める時期ですが、それを言葉にする力はまだまだ発達途上です。
本人も理由をうまく整理できず、「なんとなく嫌」「行きたくない」「お腹が痛い」と表現していることもあります。
そのため、「なぜ嫌なの?」「何が原因なの?」と答えを急いで求めても、うまく言葉にならない場合があります。
朝の「お腹が痛い」に直面したときの対応
プールのある日に「お腹が痛い」と言うお子さんへの対応を紹介します。
まずは「痛いんだね」と受け止める
「プールが嫌だからでしょ?」と問い詰めるのではなく、まずは「お腹が痛いんだね」「つらいね」と受け止めましょう。
親が味方であると伝わるだけでも、お子さんの緊張や不安が和らぐことがあります。
原因を確定しようとしすぎず、まずは起きている事実を認めることが大切です。
「行くか休むか」以外の選択肢も考える
学校をまるごと休むか、無理をしてプールに参加するか。その二択だけで考える必要はありません。
例えば、プールの時間は見学する、保健室で過ごすなどの方法もあります。
必要に応じて学校へ状況を伝え、「本人がプールに強い不安を感じているようだ」と共有しておくことで、配慮につながる場合もあります。
また、先生が更衣室や授業中の様子を見ていることで、家庭では分からない情報が得られることもあります。
参考として、学校を休ませるかどうかの判断については、「学校休んだほうがいいよチェックリスト」の利用が可能です。
当日以外の様子もチェックする
プールの当日だけではなく、いつもの様子もチェックしておきましょう。
プールの日だけ毎回体調を崩すのか、大丈夫な日もあるのか、前日の夜から不安そうなのか、プール以外の学校生活はどうなのか。
こうしたパターンを見ていくことで、お子さんが何に負担を感じているのかが少しずつ見えてくることがあります。
家を安心して休める場所にする
結果として学校を休むことになったとしても、親御さんがお子さんや自分を責める必要はありません。
家を安心して心と体を休められる場所にすることは、お子さんのエネルギー回復につながります。
「休ませてしまった」と後悔するよりも、「今日はしんどかったんだね」と受け止めるほうが、お子さんも親も落ち着いて状況を見つめやすくなります。
親だけで抱え込まないで
「休ませるべきか、行かせるべきか」。親はどうしても正解を求めたくなります。
しかし大切なのは、お子さんが何に負担を感じているのかを理解しようとすることです。
その過程で、「実はプールだけの問題ではなかった」「学校全体への負担が大きくなっていた」ということが見えてくる場合もあれば、「プール特有の困りごとだった」と分かる場合もあります。
結論を急ぐよりも、まずはお子さんの様子を観察し、必要な情報を集めること。
また、ご家庭だけで抱え込まず、学校や支援機関などにも相談しながら考えていくことも大切です。
一人で正解を探そうとするよりも、周囲の力を借りながら状況を整理していくほうが、親子ともに安心して次の一歩を考えやすくなります。
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