不登校は命を守るための戦略。意志が弱いからではない:依存症治療の第一人者・松本俊彦先生に聞く【依存と不登校】
#不登校#行き渋り
学校に行けず、家で過ごし続ける子どもを見ていると、「このままでいいのだろうか」「家に閉じこもる状態が長引いてしまうのでは」と心配になることがあります。
松本俊彦先生は、不登校そのものが、しんどさから自分の心や命を守るための「コーピング(対処)」である可能性を指摘します。一方で、その対処法が長く続く中で、本人が別の一歩を踏み出しにくくなることもあるといいます。
第2回では、不登校と依存に共通するもの、不登校が長期化したときの関わり方、そして発達特性と依存症の関係について伺います。
ストレス対処としての不登校
――不登校と依存の関係についてお聞きしたいと思います。不登校という現象について、「何かを避けて家の中にこもるというのは、家に依存しているのではないか」という考え方があるかなと思います。この状態にも、「コーピング」の側面があると言えるんでしょうか。
松本:大人の場合、「しんどい仕事だけど、グチグチ言うわけにもいかないから自分にご褒美を設定して頑張って乗り越えていこう」というのはコーピングですよね。
ただ、コーピングでうまくいっていればいいけど、うまくいかなくなることもある。そうすると、コーピングを増やしていって、そのうちにデメリットの方が多くなって、メリットはほとんどなくなっている。それなのにやめられない、という状況があります。
そして結局、コーピングをやっているということは、「何かしんどさがある」ということなんですよね。
だから不登校の場合も、学校がしんどいから家に逃げ込むというか、学校を回避しているわけなんですが、回避していても心のざわつきはあるんですよね。
その不安を抑えるための子どもなりの工夫、つまりコーピングとして、ひょっとするとゲームとかの問題が出てきたりする部分もあるのかなと僕は思うんです。



