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依存は自立の敵ではなく、しんどさに耐える対処法:依存症治療の第一人者・松本俊彦先生に聞く【依存と不登校】

#不登校#行き渋り

「学校に行かず、ゲームばかりしている。これは依存症ではないか」――。不登校の子どもの様子を見て、そんな不安を抱く保護者は少なくありません。

しかし、精神科医で依存症治療の第一人者である松本俊彦先生は、「依存」と「依存症」は違うと話します。依存とは、つらい現実を乗り越えるための「コーピング(対処)」でもあるというのです。

ゲームに没頭する子どもを、親はどう見ればいいのでしょうか。第1回では、「よい依存」と「依存症」の違い、ゲームが子どもにとって果たしている役割、依存が心配なときの相談先について伺います。

 

松本俊彦

編集

不登校オンライン編集部

よい依存と依存症の違いとは

――まず、依存の基礎知識についてお伺いします。依存という言葉には、多くの意味があります。「依存」と「依存症」の違いや、よい依存とよくない依存について教えていただけますか。

松本俊彦先生(以下、「松本」):「依存」というと、「自立の反対」「自立していない」といったネガティブなイメージがあります。

でも僕は、依存というのは本当は「コーピング(対処)」のことだと思っています。「ストレスコーピング」と言った方がいいのかな。僕はコーピングとイコールのことをあえて「依存」と言っているんです。

例えば、1日の仕事が終わった後のビールを励みにして頑張っている人がいると思います。 3時のおやつをご褒美にしている人もいるでしょう。

人間は、ご褒美を作ることによってしんどさに耐えることができます。気持ちを切り替えてリフレッシュして、翌日さらに元気に仕事をすることができる。これは「いい依存」ですよね。コーピングとして成功しています。

問題は、自分なりのコーピングがだんだんうまくいかなくなってくるケースです。効果がないにもかかわらずそれにしがみつく。その果てに、自分の一番大切にしているものまで破壊する「依存症」になることがあるんです。

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