学校への行き渋りが始まったら、親が最初にする5つのこと

#不登校#行き渋り

不登校オンライン2026年10月の特集は、「不登校・行き渋りになったら最初に読む記事」です。

朝になると「学校に行きたくない」と言う。登校の準備が進まない。休む日が出てきた――。

子どもの行き渋りが始まると、保護者は「理由を聞いたほうがいい?」「休ませてもいい?」「学校には何と伝える?」「誰かに相談するべき?」など、次々と判断に直面します。

この記事では、学校への行き渋りが始まったときに、保護者がまずしておきたい5つのことを紹介します。

監修

石井しこう

編集

不登校オンライン編集部

①子の状態と気持ちを受け止める

朝に「学校に行きたくない」と言われると、「行かせるべきか、休ませるべきか」という判断に意識が向きがちです。

まずは、子どもの心身の状態を見てみましょう。次のようなことを確認します。

頭痛や腹痛、吐き気などはないか。
泣いていないか。
布団から起き上がれない、声をかけてもほとんど反応できないなど、普段と違う様子はないか。

「行きたくない」「体調が悪い」と訴えたときには、「そんなことで休んじゃダメ」などと否定せず、「つらいんだね」「教えてくれてありがとう」など、まずはその気持ちや状態を受け止めましょう。

強い負担が表れているなら、「行ける?」「どうする?」と何度も確認するのではなく、まず休める環境をつくって構いません。一方、本人が「遅刻なら行けそう」などと話す場合には、その希望を踏まえて方法を考えることもできます。

毎朝「行くのか、休むのか」で親子ともに疲れている場合は、「7時半までに起きられなければ、その日は休む」など、その家庭や子どもに合った判断基準を決めておく方法もあります。

②理由を無理に聞き出さない

行き渋りが始まれば、「どうして行きたくないの?」と理由を知りたくなるのは自然なことです。しかし、子ども自身が「わからない」と答えることもあります。

勉強、友人関係、先生との関係、集団で過ごす疲れなど、いくつもの負担が重なり、本人にも一つの理由として説明できないことがあります。また、理由に心当たりがあっても、まだ話したくない場合もあります。

「友達と何かあった?」「先生が嫌なの?」などと質問を重ねるのではなく、「今はわからなくても大丈夫」「話したくなったら教えてね」と伝えて構いません。

理由がわからなくても、子どもが今感じている負担に合わせた対応はできます。原因を突き止めることを目標にしなくてもよいのです。

※この章の内容に関連する特集記事を公開予定です。公開後、リンクを掲載いたします。

③休んだ日は「休める日」にする

学校を休むことになったら、まずは家庭を子どもが安心して心身を休められる場所にしましょう。小言や詰問を重ねず、学校の話から離れて過ごせる時間をつくることが大切です。

子どもは、休むと決まった途端に元気になり、ゲームをしたり動画を見たりすることもあります。しかし、学校に行くことへの緊張や負担から離れたことで、元気に見えている場合もあります。「そんなに元気なら学校に行けたのでは」とは限りません。

「学校を休んだのだから楽しいことは禁止」とする必要もありません。家庭でもともと決めているゲームなどのルールがあればそれを基本にし、欠席への罰として制限することは避けましょう。

勉強も、本人がやりたければ取り組んでも構いませんが、休んだことと引き換えに勉強を求める必要はありません。

※この章の内容に関連する特集記事を公開予定です。公開後、リンクを掲載いたします。

④学校と必要なことを共有する

行き渋りが始まったら、家庭で起きていることを学校と共有しておく方法があります。

原因を特定してから連絡する必要はありません。「今週から朝になると学校に行きたくないと言っています」「本人も理由はわからないと言っています」「腹痛を訴えることがあります」など、今わかっていることをそのまま伝えれば十分です。

あわせて、学校で最近変わった様子がなかったかを聞いてみてもよいでしょう。本人が希望する場合には、遅刻や別室での過ごし方など、学校で可能な対応について相談することもできます。

毎朝の欠席連絡が保護者の負担になる場合は、連絡アプリやメールなど、利用できる方法の中で負担の少ない連絡方法を学校と相談してもよいでしょう。

⑤早めに相談先につながる

行き渋りが始まった段階から、できるだけ早めに誰かに相談することをおすすめします。「まだ不登校ではないから相談できない」と考える必要はありません。

学校では、担任、学年主任、養護教諭、スクールカウンセラーなどに相談できます。学校以外にも、自治体の相談窓口、民間団体や親の会などがあります。心身の状態が気になる場合には、医療機関への相談も検討できます。

「何を相談すればいいかわからない」という状態でも構いません。相談することで、気持ちや状況を整理していけるはずです。

子ども本人が相談したがらない場合は、無理に連れていく必要はありません。保護者だけで相談できる場所もあります。

※この章の内容に関連する特集記事を公開予定です。公開後、リンクを掲載いたします。

今必要なことから考える

行き渋りが始まると、「このまま学校に行けなくなったらどうしよう」「今の対応を間違えたらどうしよう」と、その先まで考えることがあります。

しかし、行き渋りが始まった時点で、原因や今後の学校との関わり方、勉強、進路などについて、すべて答えを出す必要はありません。

まずは子どもの状態や気持ちを受け止める。理由を急いで聞き出さない。休む日は安心して休めるようにする。必要なことを学校と共有する。そして、早めに相談先につながる。

その時点で必要なことから、一つずつ考えていきましょう。子どもの状態や気持ちが変われば、必要な対応も変わります。その都度、親子に合った方法を考えていけばよいのです。

その他関連記事

関連記事

登録から30日間無料!ゲーム依存、昼夜逆転、勉強の話、子どもにしてもいいの…?疑問への「答え」が見つかるウェブメディア 不登校オンライン お試し購読はこちら