高校受験の話をすると不機嫌になる…親はどう受け止める?

#不登校#行き渋り

学校に行き渋っている、中学3年生のお子さん。

親から高校受験や進路の話をすると急に不機嫌になる、黙る、心を閉ざす、話を切り上げる――そんな反応を示すと戸惑うでしょう。

親としては、不安になり、どう接していいか分からなくなることもあるでしょう。

ただ、子どもの反応は、進路をどうでもいいと思っているサインとは限りません。

むしろ、「気になっているからこそ触れられたくない」「言われなくても分かっているからこそ苦しい」という状態が、不機嫌という形で表れていることも少なくないのです。

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編集

不登校オンライン編集部

不機嫌の背景にある進路への負担

高校受験の話に強く反応すると、「話し合いすらできない」と感じるかもしれません。

ですが、そうした反応には、進路の話題そのものが大きな負担になっているケースがあります。

「決めないと」に追い詰められる

子ども自身、中学3年生になると、「進路を決める時期」という空気を自然と感じます。

学校に行きづらく、気持ちや体調が不安定な中で、親から「高校はどうするの?」「受験は大丈夫なの?」と聞かれること自体が、「このままではいけない」と追い詰められるような圧力に感じられるのです。

子ども自身も不安は強い

学校に行きづらくなっている時点で、お子さん自身も受験への不安や焦りを抱えています。

頭の中がいっぱいいっぱいのところに親から受験の話をされると、親に責めるつもりがなくても、責められているように感じ、防衛反応として不機嫌な態度になることがあります。

比較されているように感じる

親にそのつもりがなくても、「みんなはもう考えているよ」「内申点、どうするの」「受験勉強、どうするの」といった言葉は、子どもとしては周囲との差を突きつけられているように感じられます。

心の中のしんどさや情けなさが、不機嫌という形で出ることもあります。

自分のエネルギー不足へのもどかしさがある

学校に行きづらくなっているお子さんは、心のエネルギーが低下し、日々の登校や体調維持だけで精一杯になっていることがあります。

そこに「将来の選択」という大きなエネルギーを要するテーマを突きつけられることで、処理しきれずにフリーズしたり、イライラしたりするのです。

まだ言葉にできていない不安がある

子どもの中には、漠然とした不安が渦巻いていることがあります。

「中学生活をこれからどうしよう」
「進学できる高校はあるのだろうか」
「進学できたとしても、また行きづらくなったら」

子どもは、それらを整理して話せるとは限りません。

うまく説明できない苦しさが、「もうその話やめて」という反応になることもあります。

親ができる関わり方

進路の話を完全に避け続ける必要はありません。ただ、今のお子さんの状態によっては、いったん話題を横に置くほうがよいこともあります。

今は結論を急ぐことよりも、家庭を「これ以上エネルギーをすり減らさない安心できる場所」にすることが、結果的に進路を考える土台になる場合があります。

相談先を見つける

不登校のお子さんの進路を、親だけで抱え込む必要はありません。

学校のスクールカウンセラー、不登校のサポート団体、不登校の親の会など、信頼できる相談先を見つけて、積極的に話をするようにしましょう。

お子さんのための具体的な「これから」も見つけやすくなりますし、話すだけでも親の不安を軽くできます。

受験の話題を横に置いてみる

お子さんが受験や進路の話題に強く反応する時期は、家庭内でその話題を一旦ストップしてみることも大切です。

話題を避けることは、進路をあきらめることではなく、お子さんが考えられる状態を整えるための時間をつくることでもあります。

不機嫌な態度をそのまま受け止める

お子さんが不機嫌になったときは、「そんな態度を取るなんて」と怒ったり、無理に機嫌を直そうとしたりせず、いったんそっとしておくことも必要です。

「今は話したくないんだね」とお子さんの意思をそのまま受け止め、静かに見守る姿勢を示すことで、進路の話題が「責められる時間」になりにくくなります。

結論を聞く質問を減らす

「どこの高校にするの?」「行く気あるの?」のように、答えを求める聞き方は負担が大きくなりやすいものです。

代わりに、「進路の話、今しんどい感じ?」「考えるだけで疲れる?」「今は聞くだけでも負担が大きい?」のように、結論ではなく状態を確認する聞き方のほうが、会話の入口になりやすいことがあります。

情報提供と判断を分ける

親からお子さんに進路の情報を伝えること自体が悪いわけではありません。

ただ、「説明会あるよ。どうする?」と判断までセットにすると、つらい状態にある子どもの負担が増えることがあります。

「こういう選択肢もあるみたい。今すぐ決めなくて大丈夫だから、必要なら一緒に見るよ」くらいの置き方のほうが、受け取りやすいこともあります。

話せるタイミングを選ぶ

学校の話題で疲れた直後や、親自身が焦っているときは、進路の話で親子がぶつかりやすくなります。

比較的落ち着いている時間に、短く、余白を残して話すほうがよい場合があります。

将来は閉ざされていない

中学卒業後の進路には、現実的には時間の締切があります。だからこそ、親は焦りやすくなります。

また、このまま本格的な不登校になった場合、出席日数や学力の関係から、進学できる高校の選択肢が狭まる可能性は、現実的にはあります。

ただし、進学できる高校がまったくなくなるわけではありませんし、将来が閉ざされるわけでもありません。

高校の選択肢は、全日制だけでなく、通信制高校や定時制高校など、現在の状況に合わせて選べる多様な道があります。

だからこそ、今必要なのは、答えを急がせることではなく、お子さんが進路の話題をどれだけ負担に感じているかに目を向けながら、親だけで抱え込まずに一歩ずつ整理していくことです。

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