「休むのはいいけど、このままで大丈夫?」への親の考え方
中学校1・2年生のお子さんが学校を休む日が続くと、親としては苦しい思いを抱えるでしょう。
「少し休めば戻れるかも」「そろそろ学校に行けるのでは」と思っていたのに、思ったよりも長引き、不登校が本格化していく。
そんなとき、親の頭に浮かびやすいのが、「休むのはいいけど、このままで大丈夫なの?」という不安です。
この記事では、その思いへの対応法を紹介します。
【不登校進行期とは】
不登校は、前兆期→進行期→混乱期→回復期という経過を辿ることがよくあります。進行期とは、不登校が始まり、心理的な落ち込みが激しくなり、やがてその状態が固定化されるまでの期間のことです。この記事は、主にこの時期のお子さんがいる保護者さんのための内容です。もちろん、それ以外の時期の方にもお役立ていただけます。不登校進行期の記事一覧はこちら
【サポート団体を利用しましょう】
不登校のお子さんのことを、保護者だけで対応する必要はありません。不登校のサポート団体を適切に利用することで、お子さんも保護者さまも、「次の一歩」に進みやすくなります。サポート団体の探し方は、こちらの記事をご覧ください。
不安の中身を分ける
「このままで大丈夫なの?」という不安は、一つの気持ちに見えて、実はいくつかの不安が重なっています。親である自分は何に苦しくなっているのかを分けて考えると、気持ちを整理しやすくなります。
目の前の不安
まずは、現在と直近の不安です。例えば、次のようなものがあります。
「今日も学校に行けないんだろうか」
「今週は、ご飯をちゃんと食べるだろうか」
「ちゃんと眠れているだろうか」
こうした、生活や心身の土台については、今の段階で気を配っておいた方がよいでしょう。
数か月後の不安
次に、数か月単位の不安です。次のようなものがあるでしょう。
「生活リズムがどんどん乱れるのでは」
「このまま登校を再開しないのでは」
「勉強がどんどん遅れるのでは」
数か月以上先の不安については、今すぐ結論が必要とは限りません。また、結論を出せるとも限りません。
親が苦しくなる背景には、“まだ答えが出ないことに答えを出そうとしている”状態があることもあります。
ただし、親だけで情報を収集しておくことは、しておいても問題ありません。いざというときに情報をすぐ出せますし、親の安心につながる場合もあります(次項「もっと先の不安」も同じです)。
もっと先の不安
そして最後に、中学卒業後への不安です。以下のような例があります。
「進学できる高校がないのでは」
「このままずっと社会に戻れなかったらどうしよう」
「今の判断次第で、将来が閉ざされるのでは」
親としては、こうした不安を全く抱かないということは、難しいでしょう。それ自体は問題ありません。その上で、不安が出てきたときには、「まだ先の話だから、まだ大丈夫」と自分に言い聞かせるようにしましょう。
不安を分けて気持ちを整理
異なる時間軸についてまとめて考えていると、不安はとても大きく感じられます。
まずは、「自分は何を心配しているのか」を分けて考えるだけでも、気持ちが少し整理しやすくなります。
親の不安を子どもに向けない
親が不安になると、「このままで大丈夫?」「いつまで休むの?」「何かしなくていいの?」と確認したくなることがあります。
ですが、不登校が進行しているお子さん自身も、自分の状況を不安に思っています。そんなときに答えられない問いを繰り返されると、子どもはさらに苦しくなりやすいものです。
不安を感じること自体は自然です。ただ、その不安の処理をお子さんに任せないことは大切です。
紙やスマホのメモに「自分の不安」を書き出してみるだけでも、頭の中で渦巻いていたものが少し整理されます。
親自身の心の防波堤を作る
お子さんの落ち込みが強い時期は、親までその空気に引きずられ、消耗しやすくなります。だからこそ、親自身の心を守る工夫も必要です。
お子さんがしんどそうにしているからといって、親がずっと同じ重さで苦しみ続けなければならないことは、同じではありません。
親も不安は消えないでしょうが、親は親として、生活や仕事、自分の時間を保つことも大切です。
温かいお茶を飲む、好きな音楽を聴く、短時間でも別のことに意識を向ける。
大きなことでなくて構いません。親自身の心地よさを優先する時間を意識的に作ることが、心の防波堤になります。
そうすることで、家庭の空気が重くならず、子どもも「自分のせいで親が苦しんでいる」という罪悪感を減らすことができます。
最後に:相談先を見つけましょう
学校に行っていない日々は、「何も進んでいない」ように見えることがあります。「このままで大丈夫なの?」という不安は、常に頭から消えないでしょう。
お子さんのことを、親だけ、家庭だけで抱え込まないようにしましょう。不登校の親子をサポートする団体・専門家・第三者など、さまざまな相談先があります。
自分やお子さんに合う相談先を見つけることで、「このままで大丈夫なの?」という不安を具体的に解決できるようになります。将来への見通しも持てるでしょう。また、話すだけでも気持ちが軽くなります。
不安を、親だけで抱え込まないことが大切です。
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