学校の話をすると嫌がる…親は何を話せばいい?

#不登校#行き渋り

学校を休む状態が続いている中学生のお子さんに対して、親として学校の話をしなければならないと感じる場面は少なくありません。

「学校から連絡が来たことを伝えたい」
「今後のことを相談したい」
「本人はどう考えているのだろう」

ただ、学校の話をすると、お子さんが急に不機嫌になったり、部屋に戻ったりすることもあるでしょう。

親としては、「学校のことを何も話せないままでいいのだろうか」「今後のことをどう話し合えばいいのだろうか」と不安になるかもしれません。

この時期のお子さんが学校の話を嫌がるのは珍しいことではありません。

大切なのは、「学校の話をするか・しないか」ではなく、「どのような話題なら安心して会話できるか」という視点です。

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編集

不登校オンライン編集部

学校の話を嫌がる子どもの心の内

学校の話を避ける様子を見ると、「現実から逃げているのでは」と感じる親御さんもいるかもしれません。

しかし、多くの場合、お子さんは学校のことを忘れているわけではありません。むしろ、学校のことを気にしているからこそ、話題にすることがつらくなっている場合があります。

責められていると感じる

学校に関する質問は、お子さんにとって「なぜ行けないのか」「いつ行くのか」と問い詰められているように感じやすいものです。

親としては情報共有や心配からの声かけだったとしても、「勉強はどうするの?」「いつ戻るの?」「学校から連絡が来たよ」といった言葉が、自分を責めるメッセージのように聞こえることがあります。

その結果、自分を守るために心を閉ざしたり、話題そのものを避けたりすることがあるのです。

自分でも答えが出ない

中学生は、周囲の目や将来への不安を少しずつ意識し始める時期です。

「学校に行かなければならない」と頭では思っていても、どうしても体が動かない。そんな自分への焦りや戸惑い、嫌悪感を抱えていることもあります。

また、本人自身も「なぜこんなにつらいのか」「どうしたらいいのか」を言葉にできない場合も少なくありません。

そのため、学校の話を振られること自体が苦痛になることがあります。

では、親は何を話せばいい?

学校の話が難しい時期は、無理に学校の話題を続ける必要はありません。

親としては学校のことが気になるため、つい会話の中心も学校になりがちです。しかし、お子さんの生活は学校だけでできているわけではありません。

学校以外の話題を意識的に増やすことで、「学校に行っていなくても自分は受け入れられている」という安心感につながることがあります。

日常の小さな話題を増やす

テレビや動画の話、ニュース、天気、食事、ペット、季節の話題など、答えや結論が必要ない会話を大切にしてみましょう。

例えば、次のようなものでも十分です。

「今日は暑いね」
「このアイスおいしかったよ」
「ニュースでこんなのやっていたよ」

大切なのは会話を盛り上げることではありません。「学校の話をしなくても一緒に過ごせる」「学校に行っていなくてもここにいていい」と感じられる家庭環境をつくることです。

子どもの好きなことに関心を持つ

ゲーム、YouTube、マンガ、音楽、趣味など、お子さんが今夢中になっていることについて話を聞いてみるのもよいでしょう。

ポイントは、評価や指導をしないことです。

「それって何が面白いの?」
「どんな内容なの?」

と、教えてもらう立場で興味を向けるだけで構いません。

親が自分の好きな世界を否定せずに聞いてくれることは、お子さんの自己肯定感や親への信頼感につながります。

学校の話が難しくても、自分の好きなことなら話せるお子さんは少なくありません。

言葉以外のコミュニケーションも大切にする

無理に会話を成立させようとしなくても構いません。心身の調子によっては、どうしても会話が難しい場合もあります。

そんなときは、次のような、日々の挨拶や声かけを続けることも、大切なコミュニケーションです。

「おはよう」
「おやすみ」
「ご飯できたよ」

また、同じ部屋でそれぞれ好きなことをして過ごすなど、心地よい距離感で同じ空間にいること自体が安心感につながる場合もあります。

会話の量だけが親子関係のよし悪しを決めるわけではありません。

どうしても学校のことを話すとき

学校とのやり取りを完全になくせるわけではありません。

必要な連絡を伝えなければならない場面もあるでしょう。

そんなときは、一度にたくさん話さないことがポイントです。

結論だけを短く伝える

学校からの連絡を伝える際は、背景説明や説得を加えすぎないほうがよい場合があります。

例えば、次のように事実だけを伝え、反応を待つ方法があります。

「学校からプリントを預かっているよ」
「先生から電話があったよ」

その場で答えを求めたり、話し合いに発展させたりする必要はありません。

今すぐ返事を求めない

親としては、その場で考えを聞きたくなることもあります。

しかし、お子さん自身も気持ちを整理できていないことは少なくありません。

「返事は今じゃなくて大丈夫だよ」
「また必要になったら教えてね」

という猶予を持たせることで、話題そのものへの負担が軽くなることがあります。

安心して話せることが大切

この時期の親御さんは、「何を話せばいいのか」を考え続けています。

しかし実際には、正しい話題を見つけることよりも、「学校の話をしなくても一緒にいられる」「何かあれば話せる」という安心感のほうが重要なことがあります。

この時期のお子さんにとっては、まず心のエネルギーを回復させることが大切です。

エネルギーが少しずつ戻ってくれば、お子さん自身のタイミングで、自分のこれからについて話し始めたり、別の選択肢に目を向けたりしていきます。

今は学校以外の話題でも構いません。何気ない会話や同じ空間で過ごす時間が、お子さんにとって安心できる土台になることも少なくないのです。

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