「好きなことがない」不登校の子。好奇心はどう見つける?SOZOWスクール代表・小助川将さんインタビュー
「好きなことがない」
「何もやりたいことがない」
不登校の子どもがそう話していると、保護者は「この先、何かに興味を持てるようになるのだろうか」「勉強や進路はどうなるのだろうか」と心配になるかもしれません。
けれども、「好きなこと」は、特別な才能や将来の夢である必要はありません。
では、子どもの日々の過ごし方から興味の芽を見つけ、学びや進路の可能性を広げるには、どうすればよいのでしょうか。
インタビュー後編では、オンラインの学びの場「SOZOWスクール」を運営する株式会社SOZOWの小助川将さんに、子どもの好奇心を引き出す工夫や、実際の進学事例について伺いました。
子どもの「好き」の見つけ方と、その可能性を広げるためのヒントをお届けします。
全2回
「好きなことがない」は本当?
――不登校の子どもの中には、「好きなことがない」「何もしたくない」という子もいます。そうした状態を、どのように捉えていますか?
小助川:まず、本当に何もしたくないのか、ということだと思います。
例えば、家での1日の過ごし方を見ていると、YouTubeで誰かのチャンネルを見ていたり、漫画を読んでいたり、絵を描いていたり、レゴブロックで何かを作っていたりする。何かしらはやっているんですよね。
「好きなこと」という言葉の意味や定義が曖昧なだけかもしれません。
例えば、大人でも「あなたの夢は何ですか?」と聞かれてすぐに答えられる人は、ほとんどいないでしょう。
それと同じように、子どもに「好きなことは何?」と聞いても、答えが出てこないことはあります。
でも、「普段、家で何かやっていることはある?」と聞くと、「こういうことをやっている」と答えてくれる。
そこで「なんでそれをやっているの?」と聞くと、「なんとなくやっていると時間が過ぎていて、この時間がいいんだよね」と話してくれることがあります。
それって、ある意味では「好き」ということですよね。
「好きなこと」と聞かれたら立派なことを答えなければならない、という思い込みがあるだけかもしれません。
人間は暇に耐えられないものなので、自然と何かしらやっているはずですし、本来は何かしらに興味を持っているはずだと私は考えています。
私たちは、子どもが普段どんなことをしているのかを丁寧に聞き、そこをきっかけに活動したり、仲間とつながったりして、少しずつ一歩を踏み出せるようにしています。
「やってみたい」を生む仕掛け
――子どもの「好き」や好奇心が動き出すきっかけをつくるために、SOZOWスクールではどのような取り組みをしていますか?
小助川:何がきっかけで行動を始めるかは、人それぞれです。絶対的な正解はありません。だからこそ、きっかけづくりはとても意識して、いろいろなことを行っています。




