通信制高校のスクーリングに行けない…親の焦りの整理法

#不登校#行き渋り

通信制高校に通っている我が子が、スクーリングに行けない。スクーリングに行けないままだと、進級や卒業ができない。

そんな状況に、親として焦りを感じるのは自然なことです。先のことが一気に不安になることもあるでしょう。

ただ、焦りが強いと、状況の整理よりも先に「とにかく行かせなければ」と考えやすくなります。

まずは、今起きていることを分けて考えることが大切です。

※この記事でのスクーリングは、短期集中型・合宿型のタイプではなく、週に1日〜5日通うタイプを想定しています。

【不登校混乱期とは】
不登校状態が定着し、今後の見通しがつかないまま時間が経過している時期です。この記事は、主にはこの時期のお子さんがいる保護者さんのための内容です。もちろん、それ以外の時期の方にもお役立ていただけます。不登校混乱期の記事一覧はこちら

 

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編集

不登校オンライン編集部

直近と将来を分けて考える

焦りを感じるときは、「何が不安なのか」を分けて考えるだけでも、気持ちが少し整理しやすくなります。

直近と将来を分けて考えましょう。

スクーリングに行けない状況を見ると、親の頭の中では悪い方向に考えが広がりがちです。

次のような不安がかけめぐるでしょう。

「今日行けなかったら、次も行けないのでは」
「このままずっと動けないのでは」
「単位を落とすかもしれない」
「卒業が難しくなるかもしれない」
「将来が閉ざされるのでは」

ですが、直近のスクーリングに行けないことと、将来のことは、別の話です。

今ある事実は、「スクーリングに参加できていない」ということ、あるいは「学校生活の進捗に遅れが出ているかもしれない」ということです。

一方で、「もう卒業できないのでは」などの不安は、まだ確定していない話です。

さらに、「将来が閉ざされるのでは」という人生全体についての心配は、今の状況から一気に飛びすぎた不安と言えます。

まずは、「今、実際に起きていることは何か」をシンプルに確認してみてください。

学校の制度を確認する

お子さんがなぜ行けないのか、理由を知りたくなるのは自然なことです。ただ、お子さん本人にも説明しきれないことがあります。

そんなときは、先に学校の制度面を確認するほうが、親の焦りを具体的に整理しやすくなります。

焦っているときほど、確認すべきことが頭の中で整理しづらくなるものです。ここでは、まず確認したいポイントを見ていきましょう。

単位認定にどこまで影響するか

学校に、「この後何回休んだら単位認定が難しくなるのか」を確認してみましょう。

通信制高校は、学校によって仕組みがかなり異なります。

思い込みで「もう進級や卒業が厳しい」と判断する必要はありません。

見通しが立つだけでも、漠然とした不安は小さくなります。

振替や代替措置がないか

振替や代替措置についても確認できます。

  • 参加できなかったスクーリングを別の日に振り替えられないか
  • 出席を課題提出に代替できないか
  • 週に複数回の登校を行うコースの場合は、もっと回数を減らすことが可能か
  • フルの登校ではなく、1コマだけ、午後だけ、部活だけなどの参加は可能か

「打てる手がある」と分かることで、親が必要以上に焦らずに済み、お子さんへの過度なプレッシャーを防ぐことにもつながります。

学校外にも相談先はある

お子さんがスクーリングに行けない背景には、本人にも説明しづらいしんどさや、環境とのミスマッチなどがあるのかもしれません。

その上で、通信制高校の話であっても、相談先は通信制高校だけとは限りません。学校外の相談先から見えてくることもあります。

通信制高校以外の相談先には、例えば、不登校のサポート団体、不登校の親の会、自治体が運営する相談窓口、医療機関などがあります。

ぜひ、自分とお子さんに合いそうな相談先を見つけて、積極的に利用してください。

そうすることで、具体的な次の一歩が見つかるはずです。お子さんはスクーリングを再開するかもしれませんし、将来に向かうための別のルートが見つかるかもしれません。

ゴールは、安心して次を考えられること

スクーリングに行けない日があることが、困りごとであることは否定しません。お子さん自身も苦しんでいるかもしれません。

ただ、それだけで将来のすべてが決まるわけではありません。

また、「今の通信制高校の形で進めること」だけが唯一の道とも限りません。

これは、すぐに進路変更を考えましょうという意味ではありません。

ただ、「この形で進めなければ終わり」と感じると、親の焦りは必要以上に強くなります。

お子さんにとって今必要なのが、まず安心して過ごせることなのか、具体的な制度調整なのか、小さな挑戦なのかは、その時々で異なります。

親が視野を少し広げ、「今できる整理」をすることが、結果として次の一歩につながることもあります。

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