「何がつらいの?」と聞いても「わからない」親の受け止め方

#不登校#行き渋り

中学校1・2年生のお子さんが朝に行きしぶったり、元気がなかったりすると、親としては「何がつらいの?」と聞きたくなるでしょう。

ところが、そう聞いても返ってくるのは「わからない」のひと言。

「本当にわからないの?」「言いたくないだけ?」「理由がわからないと対応できない」と、親が戸惑ったり、焦ったりするのは自然なことです。

ただ、この「わからない」は、はぐらかしとは限りません。

むしろ、お子さん自身も、自分のしんどさをまだうまく言葉にできていないことは少なくありません。

【不登校前兆期とは】
不登校は、前兆期→進行期→混乱期→回復期という経過を辿ることがよくあります。前兆期とは、「何らかの要因で、心理的な安定度が崩れていき、学校を本格的に休み始めるまでの期間」のことです。この記事は、主にこの時期のお子さんがいる保護者さんのための内容です。もちろん、それ以外の時期の方にもお役立ていただけます。不登校前兆期の記事一覧はこちら

 

【サポート団体を利用しましょう】
不登校のお子さんのことを、保護者だけで対応する必要はありません。不登校のサポート団体を適切に利用することで、お子さんも保護者さまも、「次の一歩」に進みやすくなります。サポート団体の探し方は、こちらの記事をご覧ください。

編集

不登校オンライン編集部

「わからない」は余裕がないサイン

親としては、「理由がわかれば対応できる」と感じやすいものです。ただ、しんどさには、本人にも説明しにくいものがあります。

中学校1・2年生は、思春期の心身の変化に加え、部活動、定期テスト、複雑な友人関係、クラスの空気など、多くの負担を抱えやすい時期です。

心のエネルギーが大きく消耗していると、自分の感情や状況を整理する余裕そのものがなくなり、「何がつらいのか」を考えることさえ難しくなることがあります。

また、学校に行きづらい理由は、一つに絞れず、いくつもの小さなつらさが積み重なっていることも少なくありません。

その場合、「何がつらい?」と一つの答えを求められても、本人の中ではどれが決定打なのかわからず、「わからない」としか言えないことがあります。

また、「つらい」と認めること自体が苦しい場合もあります。自分でも理由をはっきりさせたくない、言葉にすると現実になるようで嫌、ということもあるでしょう。

原因を掘り下げなくて大丈夫

子どもから「わからない」と言われると、親としては質問を変えながら答えを探したくなるかもしれません。

ですが、原因を特定しようとすると、本人にとっては尋問のように感じられることがあります。

特に中学生は、「うまく説明できない自分」へのいら立ちやしんどさも抱えやすい時期です。

「友達?」「先生?」「勉強?」「何かあった?」と矢継ぎ早に聞かれると、ますます言葉が出なくなることもあります。

答えを急いで引き出そうとしなくても大丈夫です。

お子さんが学校に行きづらい背景には何らかの理由があるはずですが、それを今すぐ本人の口から明確に説明してもらう必要はありません。

また、その理由を親がすぐに解決すべきとも限りません。

大切なのは、親だけで抱え込まないことです。学校(担任、スクールカウンセラーなど)や、不登校のサポート団体に相談することで、状況や対応が具体的に見えてくることもあります。

親ができる受け止め方

親の「答えを急がせない」関わり方が役立つことがあります。家庭を、理由を説明しなくても安心できる場所にしていくことが大切です。

「わからないんだね」と受け止める

「そっか、今は自分でもよくわからないんだね」と受け止めるだけで十分なことがあります。

また、「なんだかしんどそうだね」「ゆっくりしていいよ」といった、今の状態を気づかう言葉が安心につながることもあります。

理由が言えなくても責められないと感じられることが、心の回復の助けになる場合があります。

言葉以外のサインも見る

本人が説明できなくても、状態を知る手がかりはあります。

食欲、睡眠、朝の様子、学校の話題への反応、スマホを見る時間の増え方、部屋で過ごす時間の長さ、家での過ごし方など、言葉以外の変化にも目を向けてみましょう。

「最近こういう変化があるな」と親が見ておくことで、静かに過ごせる環境を整えるなど、本人に合った関わり方のヒントが見つかることがあります。

結論をすぐに出さなくてもいい

「わからない」という言葉の奥にあるものを、今すぐ全部理解しなくてかまいません。

まず大切なのは、「説明できなくても、何かしんどさがある」と受け止めることです。それがお子さんの安心につながります。

子どもが「わからないままでもここにいていい」「話せるようになったら話していい」と思える空気を家庭の中につくることが、最初の一歩になります。

2026年5月特集記事のご紹介

連休明けの 「バッテリーあがり不登校ガイド」無料公開中

連休明けの 「バッテリーあがり不登校ガイド」無料公開中

関連記事

登録から30日間無料!ゲーム依存、昼夜逆転、勉強の話、子どもにしてもいいの…?疑問への「答え」が見つかるウェブメディア 不登校オンライン お試し購読はこちら